この記事のカテゴリは、SOPHIAではない…とは思うけれど。
しかし…。
いろいろ思うところもあり、あえてSOPHIAのカテゴリにしてみようと思う。
5月12日は「Forever Plaid 2016 」サンポートホール高松公演。
この公演のことを知ったのは今年になってから。
電話予約済みの春風亭小朝師匠の独演会チケットを購入するために、年明け早々にサンポートホールへ行った際、ホール主催イベントとして行われるという、この「Forever Plaid 2016」の情報を知った。
そういえば2013年の初演のとき、SOPHIAのホームページでこの公演情報を見た記憶はある。
今回のは、その再演だそうで。
元々 松岡氏個人のファンではない私には、2013年という年は、SOPHIAの活動休止の方がずっとずっと大きいことだったから、当時の、彼個人の活動に対しては、興味がなかったというか…<(_ _)>
あれから月日が流れ、私はSOPHIAのファンクラブ会員ではなくなり、その後次第に、ホームページや彼のTwitterも見なくなった。
その理由は、SOPHIAに関連する情報が全然なくなったから…ではなく、彼の発言によって、こちら側の神経を逆なでされた、と感じてしまったことが何度も何度も…あったから。
本当に、ただそれだけ(;´Д`)
だから、SOPHIAから離れた…なんて、今でもけっして思っていない。
松岡氏のファンではなくても、過去には「キサラギ」や「リンダリンダ」では、岡山や大阪まで見に行ったことはある。
SOPHIAにハマるきっかけは、朝ドラでの松岡氏の演技だったわけだし、彼の演劇人としての評価は、私の中ではかなり高い(上から目線の表現ですみません)。
その当時は、SOPHIA以外で松岡氏を見ると、ちょっとドキドキした。
そのドキドキは「大丈夫だろうか? うまく演れるのだろうか?」など、まるで「親」のような気持ちだったから(^^ゞ
実際には、舞台上の彼はいつも全力で、しかも努力の人。
とてもカッコいいと思ったし、終演後はいつもいつも、心からの大拍手を送ったものだった(^_-)
今回、高松でのミュージカル公演…。
地元でのミュージカル公演自体がそう頻繁にはないこと(私自身、20数年も前に、木の実ナナさんや森公美子さんが出演したミュージカルに行って以来かも?…)だし、松岡氏以外の出演者にも、ちょっとそそられる(笑)方々ばかり。
鈴木壮麻さんの歌声や演技は、以前から素晴らしいことを知っている。
生で聴くチャンスなんて、そうそうない。
川平慈英さんはドラマでの演技しか知らないので、ミュージカルでの歌声を聴いてみたいと思った。
長野博くんは、正直申し上げると、ジャニーズの中でもかなり地味な方という印象。
あとは農作業とグルメの方という、それだけのイメージしかなかったのは、ホントのこと。
ごめんなさい。
ジャニーズ系の方、という色眼鏡では、けっして見ていないつもりなんだけれど、ジャーニーズ系の方で魅力を感じるのは今まで数人しかいなかったし、それもほとんどが歌以外の分野での活躍に対してだったし…。
今回は、そういえば、生のジャニーズの方って、まず見る機会はないよな~って、そこに興味があった。
本当に、ミーハー気分でごめんなさい<(_ _)>
友の会会員だと、チケット代金が会員価格、さらにこういう大きい公演ならば、優先枠もあるはず。
優先枠だと、そこそこいい席が取れる…はず。
というわけで、もちろん、相棒くんも一応誘った。
が、説明しても「俺は、ミュージカルには行かん」のひと言。
ということで、ひとり参加を決めたのが2月に入ってから。
一般発売よりも数日前に会員向けチケット発売開始だったので、電話番号を登録してすぐにつながるようにしておこう…なんて思っていた矢先、なんと発売当日の電話予約はないことが判明。
混雑が予想されるので、当日午前中は窓口販売のみ、ネット予約は午後から、さらに電話予約できるのは翌日からだという(~_~;)
会員なので、やはりその特典は有効に使いたいと思い、しかたなく2月14日のバレンタインデー、非常に風が強い日にサンポートまでお出かけ。
JR1本で行けるし、家から30分もかからないので、それほど大変なわけじゃないけれど、長時間並ぶのはイヤだった。
出演メンバーにジャニーズの方がいらっしゃるので、どんな大行列なんだろうと、おそるおそる窓口へ。
建物外にまで人があふれているという予想が外れ、まだ発売開始時間前とはいえ、人がたったひとりしかいない。
たったひとりのその人は係員の方。
行列は建物内の別の場所にあるとのこと。
寒さからは逃れられるものの、今度こそ大行列だろうと思いながら、そちらへ移動。
ところが…。
拍子抜けするくらいで、30人~40人?くらいの行列だったのかな。
発売開始まで、あと40~50分くらいの時間しかなかったんだけれど。
その後は続々と人が集まり始め、それなりに行列は長くなっていった。
それでも、発売開始時間になっても、全部で100人までもはいなかったはず。
明らかに子どもや孫に頼まれたんだろうと思われる年配の方々、遠方から来た様子の方々、しかも、このチケットのために友の会会員になった方がほとんどのようだった。
市民ホールなのに、県内の方や、少し範囲を広げて四国内の方ならまだしも、遠くに住んでいる方でも会員になれるんだ…とびっくり(;´・ω・)
このチケットのためだけに、遠い地域にある市民ホールの友の会に入会するのって、「根本的な何かが違う…」ような気がした。
たとえば、その会館では、自分好みのコンサート開催が多く、遠い場所でもよく行く、というのなら理解はできるが…。
根本的な何が違う…と思った気持ちは、今も消えていないし、とはいっても、これを上手くは説明できない。
ただ、この「感覚」だけは忘れないようにしよう、と思う。
この「感覚」…自分にとっては、「大事なこと」のような気がする。
さてさて、ここのホールの係員の方々は、こういう新規入会者への説明は慣れっこだったみたい。
過去にもそういうことはあったのだろう。
事前に席を決めていくやり方も非常に手際がよく、とってもスムーズ。
いよいよ席決めの順番が来た際に、会員番号ひとりにつき、4枚だったか5枚だったかの席が確保できるというので、私としては、今並んでいる順番だと、せめて5~6列目辺りのセンター付近が取れればいいんだけれど…くらいのつもりだった。
が、なんと最前列や2・3列目でも、ひとり分だとまだ空席が少々…。
ひとり分だけの購入者はあまりいないことと、みんな、なるべくいい席を並びで取るから、ポツポツと隙間が生じる…ということだったらしい。
端っこの方の最前列と、センターに近い2列目で迷ったが、結局は、ほぼセンターといってもいいくらいの2列目の方をゲット。
あとでわかったけれど「転売目的」の方もいたとか。
こちらは、「完全に、本質から外れてる」(ーー;)
以下は、舞台内容に関しては若干ネタバレがあるかも…なので、これから見に行くと言う方は、ご注意のほど。
チケ確保から、約3カ月…。
「良席チケット(笑)」をにぎりしめて行った…「Forever Plaid 」
私の周りは、ほぼジャニーズファンと思われる方々ばかり。
が、最前列センターにひとり、やや上手側最前列には数人、下手側最前列にも、松岡氏のファンがいた様子。
開演前には、まわりの観客の、「こんな前だと緊張する」「ドキドキしてきた」など、興奮した様子の声があちらこちらから。
私は、これがSOPHIAライブだったら、超・ドキドキだろうけれど…とそんなふうには思ったものの、最後まで、緊張のかけらもないまま…(;´・ω・)
実は、ミュージカルと音楽劇の区別がよくわかっていない私。
が、この舞台、それほどミュージカルっぽくはなかったような気がする。
というのも、50年以上も前に、交通事故で亡くなったはずの4人のコーラスグループが、実現できなかった自分達のライブを成功させるべく、地上に舞い降りてきて、現在のステージで歌い踊るというストーリー。
観客側は、彼らの「ライブステージを見ている」という設定だし、さらには、観客がその「ステージに参加している」という演出でもあるので、かしこまっての観劇スタイルではないし、たまたま視線の先が松岡氏だけになる瞬間があると、まるでSOPHIAのライブに来たような錯覚を起こしそうになったくらい(^^ゞ
鈴木壮麻さん、川平慈英さんは、お二人とも非常に安定した伸びのある歌声。
また、それぞれがそれぞれ別のやり方で、上手に場内を盛り上げていく。
エド・サリバンショーの場面では、お二人とも、あの動きは相当きついはずだけれど、見ている方としては、もう笑・笑・笑…の連続。
壮麻さんは、ピアノ演奏もバリバリで上手だった…(^O^)/
観客参加といえば、ピアノ弾きに選ばれた紫雲中学校の元・先生は、踊りもアドリブで、さすが人前に立つことに慣れた感じ。
元・先生ということは知らなかったはずなのに、川平さんの、「人を見る目」は確か…(^_-)
長野博くんは、他の3人に比べると、それほど色艶があるという歌声ではなかった(少なくとも高松公演では…)けれど、きちんと訓練された歌唱法で、とても丁寧に歌っているという印象。
真摯なステージ姿は、強く印象に残っている。
松岡氏は、年齢からすると、ちょっと異様なくらい若く見える。
以前よりも、さらに若くなったみたい。
お肌も驚くほどのツヤツヤ感。
SOPHIAファンじゃない私の友達の言葉…「松岡充氏って、防腐剤でも飲んでるの?」を思い出してしまった(爆)
歌声は、両ベテランにも負けないくらいの伸びと艶と声量。
高い声も低い声も自在で、ホント素晴らしかった。
歌いながら、声の色合いが繊細に変化していくのは、相変わらずで、さらにそれに磨きがかかっていた。
「天性のもの」プラス「日々の努力」…の結果なのだろう。
舞台の上では、近年どうしてもそう感じてしまっていた、人としての「器量」の厚みや大きさ…だとかも気にならないくらい、本当に素晴らしい「舞台人」でしたよ(← 一部、私信…苦笑)。
そうそう、彼の涙の粒、涙の筋まではっきり見えたのには、感激。
目を皿のようにしなくても、普通に見ていて、そういう諸々がすべて見えたり、生の息遣いを感じられた、というのは、やっぱり超・良席だったみたい^_^;
4人のハーモニーとしては、どこにもまったく隙がない…みたいな完璧さはなかったものの、とても人間らしいというか、人の持つ温かみや、お互いの信頼感…そういうものが伝わってくる。
心地いい歌声の重なり具合は、これまた絶妙…(^^♪
ただ…。
松岡氏の歌声だけが、「はっきり&しっかり&きっちり…('◇')ゞ」と、他の3人とは区別できてしまったというのは…あの歌声を何年も聴き続けてきた身としては、やっぱり当然なのか?(苦笑)
あ、けっして彼の声がハーモニーを壊していたわけじゃなく、あくまで私の耳が、彼の声だけを集中して拾ってしまうように訓練されてしまっているからです…念のため(^^;)
SOPHIAの楽曲を聴くとき、今日は楽器隊のこの音だけだとか、今日はヴォーカルの声だけだとか、メンバーひとりひとりの「音」を個別に聴く習慣があったもので(笑)

グッズ販売も、とてもスムーズ。
欲しかったパンフレットは、すんなりとゲット。
販売はスムーズでも、パンフ以外のグッズは売り切れ続出だったようで、早くに並んだのに買えなかった…なんて声があちこちから。
松岡氏個人のグッズスペースもあったみたいだけれど、帰りの際、そこへ寄ろうとまでは…思わなかった。
これからも舞台人として、ますますご活躍ください、というエールは送りたいし、素晴らしい舞台をありがとう~と言いたいのは、ホントにホントの気持ち!…です。
SOPHIAファンにならなかったら、今回のこのような素晴らしい舞台とはご縁がなかったかも…なんだし、そういう意味でも、本当にありがとう<(_ _)>