7/1(土)は、エレファントカシマシ松山公演。

30周年のエレカシさん、2017年は全国47都道府県ツアー。
まず30周年記念コンサートの3月の大阪城ホール公演チケットは、昨年のうちに早々とゲット。
で、ツアーとしては、10月の高松公演はもちろん行く、ということで、これも先行が始まった今年2月にエントリー。
この時点では、この2本でじゅうぶんだと思っていた。
ところが…。
3月の大阪城ホール公演のあまりの素晴らしさに、もうちょっと行きたくなった。
まず4月末の岡山公演チケット確保。
その数日後には11月の京都公演見切れ席情報が出たので、即エントリー。
さらにかなり迷った挙句、今回の松山公演のチケットもゲット。
ライブ遠征でいちばん気にするのは、やはり移動が楽なことと、交通費が安いこと。
さらに、ちょっとした旅気分も味わいたい。
松山は、うどん国からの高速バス路線があり、移動時間も短い。
遠征先としてはいい条件…なんだろう。
でも…。
まず第一に、生まれ育った街なので、「いい旅・夢気分」という気持ちになれない。
さらに、諸事情から、こころの中では、この春で松山との係わりは終わった、つまり故郷の街と決別したので、そういう場所で楽しい気分にはなれないだろう、と思った。
すでに両親はこの世にいないから、決別しても何の問題もない。
が、「故郷をもう係わりのない場所とする」ということで起きる、自分のこころの様々な変化については、それを経験するまでは予想ができなかった。
この1年、自分にとってはけっして愉快ではないことが続き、やがて、形としては終わった。
表向きは終わっても、愉快でないことに変わりはない。
その気持ちは、すぐに収まるものではないものの、「はい、これにて終了~!(苦笑)」という方向へ気持ちを持って行く収め方がいちばんだということは、だてに長く生きていないから、もちろんわかっている。
が、今はまだ、気持ちが完全に収まった状態ではない。
そういう状況下での、ライブ遠征先が松山…。
ライブは楽しくても、松山は全然楽しくない土地じゃん…この気持ちが非常に強く大きいものだったので、チケット確保までにかなり躊躇した。
しばらくの間はうじうじしていたが、元来そういう性格ではない(^_-)
「無理に急いで気持ちを収めることもない。 自分にとって一番大事なのは、あのときは不快感を抱いたんだという、自分にとっての事実を、この先もずっと忘れないでいること。 これを忘れさえしなければ、気持ちはゆっくり収まっていく」…そういう、おそらく普通とは真逆であろう思考回路で、チケット入手。
ワタクシ、嫌なことは忘れるのが最善…とはけっして思わない(;^ω^)
どこかへ気持ちを押し込んで忘れたとしても、そういうものは何かのきっかけがあれば、ひょっこり表に出てくる。
それよりは、ずっと忘れないでいることによって、上からも下からも、右からも左からも、前からも後ろからも、そして自分側からも相手側からも、また、まったくの第三者側からも…様々な観点からそのことについて長期間にわたって考えることが可能になる。
そうこうしているうちに、不快感が完全消滅するとまではいかなくても、最初より大きくなることはない。
考える方向さえ間違わなければ…ね。
この解決方法、他人様にお勧めはしないけれど、自分は、子供の頃から無意識にこの方法を使ってきた…らしい、と大人になって気がついた(苦笑)
ライブに話を戻そう…<(_ _)>
手にしたチケットは後ろから2列目席。
岡山と同じくsold outだったそうなので、入手できただけでもラッキー。
SOPHIAもそうだったけれど、いいライブをするアーティストのステージは、どこの席であってもちゃんと大事なものは伝わってくる。
もちろん表情だとか、流れる汗だとか、そういうものが見えるような席もいいけれど、そんなものが見えなくても、こちらが受け取れるものはたくさんある。
さて、チケットが手元にあることで、松山を楽しい遠征先にしようと、珍しく自分の方から古い友人に連絡してみたりで、それなりの遠征準備も少しずつ。
7月はまだまだ先…と思っていたけれど、あっというまにライブ当日。
ライブ前後のお出かけ編は、別記事の予定なので、以下はライブ記録。
以下、今回のライブ内容についてのネタバレ多少あり。
自分の記録用なので、折りたたみません。
あしからず<(_ _)>
会場の松山市民会館へは、もちろん過去に何度も行ったことがある。
若かりし頃、このホールでは、ザ・タイガースも拓郎さんも沙織ちゃんもナベサダさんも、あるいはクラシックのコンサートも、そして演劇やテレビ番組収録のコンサート等々、本当にたくさんの公演を見てきた懐かしい場所。
お堀の中にある市民会館へは、宿泊のホテルからは歩いて行ける。
ちょうど開場時刻にホテルを出た。
東の入り口が近かったので、そこから入ったら、あれ? 何だか昔と様子が違う?
この辺りは昔は競輪場や野球場、さらに奥の方には病院もあったはず。
そうか…いつのまにかそれらの施設はなくなったんだ。
広い公園となったところを横目に見ながら市民会館前へ。
入場列はスムーズに流れており、あっというまに会場内へ入ることができた。
中へ入って驚いたのは、こんなに狭かったのかなということ。
後ろなのに、ステージがめっちゃ近く感じる。
岡山と同じく古いホールだから、座席幅は隣の人と当たりそうなくらいで、もちろん足も前へ伸ばせない。
人が入ってくるたび、先に座っている人は立ちあがって人々が通れるようにしないといけないから、落ち着いて座ってもいられないし、とっても暑い日だったから、冷房の効きも悪いし、歩いてきたから汗はダラダラ流れているしで、開演前なのにもう水分が欲しい。
ペットボトルのお茶を飲みつつ、扇子をバタバタしながら開演を待つ。
汗かきのワタクシ、一度でいいから優雅に扇子を使ってみたい。
が、そういう使い方は一生できないと思う(・_・;)
そうこうしているうちに、そろそろ時間。
すぐに立てるよう座席下にバッグを押し込んで待機。
ほぼ定刻にメンバー登場。
同時に客席総立ち。
その瞬間に気がついたこと…ワタクシ、この会場で立ったのは初めてだ!(笑)
昔は総立ちなんてなかった…(・_・;)
1曲目の「歴史」で不覚にも…涙。
岡山公演も「歴史」でステージが始まったから、たぶんこの曲が来るとは思っていたが…。
今日の自分に「人の生き様・死に様」の歌詞は、やはり突き刺さるものがあった。
そして、魂を揺さぶられるような宮本さんの歌とバンドの音。
演奏音がどんどんどんどん迫ってくる。
もう、たまらない音…(^^♪
場内は、最初から大盛り上がり。
ただ、ワタクシの両隣さん、どちらも盛り上がり方がかなり変(苦笑)
右側の男性は、リズムがズレている。
手拍子などいらない曲で、しかもズレた手拍子をするのは、個人的には許せないくらい腹立たしいんだけれど、この男性はずっとズレてる手拍子もしくは、半拍ズレた腕振り。
これらは、もう目に入らないようにするしかない。
が、長身の方なので、どうしても右目の隅っこに、彼の振り上げたこぶしの様子が入ってしまう。
身体を斜めにして、極力見えないように工夫。
しかし、そうすると、今度は左の女性が目に入る。
左側の女性は、最初からオペラグラスで宮本さんだけを見ている様子。
個人的には、Rockバンドライブでオペラグラスを使ってステージを見る、しかもヴォーカルしか見ない…そんなのありえない、と思っているが、まあそれは個人の自由(笑)
けっしてお友達にはならないけど。
さらにこの女性のリズムの取り方…というより、この人は、リズムがまったく取れないらしい。
ワタクシよりは若そうなのに、なんと揉み手の手拍子。
もちろんリズムはめちゃくちゃ。
ロックバンドライブで揉み手を見るのは、非常にきついっす(-_-メ)
こんな両隣に挟まれるなんて、もう最悪の席じゃんって、一瞬そう思ったけれど…。
そんな思いは、これまた一瞬で吹き飛ぶような素晴らしいライブ。
ステージから発信されるものがあまりに強力。
もうそれしか目に入らない。
今回も宮本さんはたくさんしゃべった。
けっして上手じゃない話し方であっても、彼が何を伝えたいのかはよくわかる。
きれいごとでまとめてしまわないのが…いい。
また、新曲「風と共に」が聴けるとは思っていなかったので、嬉しいかぎり。
第2部がアンコールじゃないとすると(笑)、ホントのアンコールだった「友達がいるのさ」は、今回もこころにじわっと染み入ってきて、最後でまたまた…涙。
30年続けてきたバンドの「凄み」とでも言ったらいいのか、ちょっと適切な言葉が見つからないんだけれど、とにかくそういうものを感じたライブ。
お城を見ながら、ゆっくりホテルへ。

ライブで燃焼しつくした感が非常に強く、少し離れた繁華街へ繰り出す元気はもう残っていなかった。
缶ビール1本で爆睡の夜。