昨夜(11月9日)は、レクザムホール(県民ホール)でミュージカル「ソーホー・シンダーズ」観劇。

公演情報には、現代版のシンデレラボーイストーリーとあったが、個人的にはシンデレラ物語というよりは、ごくありふれた純愛物語(少数派の人々の)…という感想。
ミュージカルは、セリフから急に歌唱…というその形式に、やや抵抗感はある。
なので、チケット購入は少々迷った。
ただ、コロナ禍で様々な公演が延期・中止になる中、ましてや地方公演はほとんどないような状況でも全国数ヶ所を回るということに敬意を払いたい気持ちがあったし、松岡充氏出演ということも決め手。
過去の数々の発言により、あの方は人間的にはどうなんだろう?という思いはもちろん消えてはいない。
が、彼の表現力・歌唱力は素晴らしいという気持ちも変わらない。
数年前、音楽劇での香川公演でもそうだったから。
さて、今回…。
一応誘ったけれど、案の定相棒くんはミュージカルなんて嫌…ということで、ひとり参加。
JRで行くつもりだったけれど、車で会場前まで送ってくれた。
道路が混んでいなかったので、開場時刻よりも10数分程度早く到着。
おや?
普通、何らかの公演が行われる際、外に多数の人が溢れているのに誰もいない。
もうそろそろ開場だというのに。
入口は2階。
外階段を上がって行くが、途中にも、入口前にすら誰もいない。
一瞬、会場を間違えたのか?と思ったくらい。
近づくと、ロビー内に10数人。
一応、列(らしきもの)ができていた。
いつもだったら、ロビー内の階段下まで長々と伸びる列が上で収まったまま。
見下ろすと、このホールロビーで座ることができる数少ないスペースにひとりだけ座っている人発見。
あと10数分で開場といっても並ぶのは嫌。
私もすぐに階段を降りて座って待つことに(笑)
開場が始まっても、とにかく開場待ちの人が少なかったわけだから、入場はめっちゃスムーズ。
この会館で、大・小ホール問わず、開場時にここまですんなり入れるのは初めて。
情報をまったく入れてなかったこともあり、買える状況だったら(物販列が混雑していなければ)パンフレットは買おうと思っていたが、すぐに購入できたのって、これも初めての経験(笑)
県民ホールは友の会に入っていないから、一般発売のWeb予約。
席が選べるので、一応S席で、でもなるべく人が密集しない場所をと考え、2階張り出し部分の座席ゲット。
以前にせっちゃん(斉藤和義さん)のLIVEの先行予約で、偶然その部分の座席のチケットが発券されたことがある。
1階ならば全員総立ちになるところを、高くて怖いからか(笑)ほぼ誰も立たないという幸運に巡り合ったし、なんといってもステージがとてもよく見えた。
今回、その2階席のチケットを握りしめ、さてどこから入るんだったっけ?状態の私に、案内のお嬢さんが近づき、座席番号を確認後、ご案内しますとエレベーターの方へ誘導。
エレベーター前で、年配の責任者風のおじさんの案内に代わった。
おじさんは、ちょっと小バカにしたように(そう私には見えたんだけれど)、2階席なら、このエレベーターで4階です、4階ですからねと繰り返すその口調は、断定的というか、かなり高圧的。
一方、私は過去のかすかな記憶では、あの場所は確か普通の2階席へ入る階ではないところ(おそらく3階)から入ったと思うんだけれど?と思いつつも、おじさんからきつく言われたし、しかもエレベーターの階表示には、2階席へは4階のボタンと書いてある。
それに、3階のボタンには案内表示が何もない。
たぶん違うはずと思いつつも、それでもエレベーター内表示はそうだったし、おじさんからも何度か念押しされたので、一応4階へ。
案の定…。
その4階からは、私が持っている2階席のその場所へはどうやっても(笑)行けなかった。
もう一度そのおじさんに会うのは絶対に嫌だ。
階段を使って降りてみたら、3階からちゃんと自分の座席へ通じる扉が見つかった。
3階のその場所で、このフロアにはトイレがないという表示を見て、ようやく以前の記憶が戻ってきた。
対象者は少ないとはいえ、私がチケットを確保した座席があるブロックには、ここ3階からしか行けないしくみだったら、案内係として立っている以上、ちゃんと仕事しろ(# ゚Д゚)
というか、案内係なんて要らないから、座席表案内板に、きちんとした表示さえあれば、おじさんが思ったほど私はバカじゃないから、行けるんだけれどね(笑)
エレベータ表示も超・不親切。
で、やっと自分の席に座ろうとしたら、おや? 腰をおろす部分が下りたまま。
これって壊れて戻らないということ?
確かめたが、そんなことはなかった。
管理が行き届いていなくて、座席を元に戻していなかっただけらしい。
おそらく場内の事前チェックすらしてないものと思われる。
以前にもこの会館では座席の管理が行き届いていないことがあり、非常に不快な思いをしたことがある。
近年よく行く、観音寺のハイスタッフホールが非常に感じ良いだけに、この会館の管理の雑さがよけいに気になるのかも。
思ったより早く入場してしまったから、開演まで時間がありすぎて暇(笑)
パンフを見ようと思ったけれど、年寄りの目にとっては、集中しづらい表記。
これは帰ってからゆっくり読もう。
ということで、下を見下ろし、入ってくる人々を観察。
女性ばかり…と思ったら、どこかの会社のお偉いさんみたいな人がぽつぽつ。
で、その方々は比較的近い席で、それぞれが挨拶しあっている。
ということは、関係者か招待客?
開演時刻が近づいたというのに、全然座席が埋まらない。
私の周辺でも、チケット予約する際の空席情報では、そこそこ埋まっていたはずなのに、なぜかこのブロックの扉は開く気配がない。
目を反対側の、同じ2階席張り出し部分に向けても誰も座っていない。
暇すぎて、また1階に目を戻すと、まだ人が座っていない座席には何か置いてある。
あ、あれってアンケート用紙かな、と気づいたけれど、私の座席にはそんなものなかったし、周辺を見回しても、どこにもそんなものはない。
その後、1階席には、少しずつ人が入り始めた。
が、そのアンケートらしきものが置いてある座席はあまりにも…少なっ(-_-;)
それが置いていない席は売れていないということのはず。
ま、事前にチケット購入をすませていた私の座席にもそれは置いていなかったのだから、きっとそれを置いていない座席にも人は入るかも、といいように解釈してあげていたけれど(でも…チケットが売れている席にアンケート用紙を置かないのは怠慢です)。
結局、2000人ほどのキャパはあるはずの会館で入ったお客さんは5分の1くらいかな?(私の感覚では、けっして500人もはいなかったように思う…)
最終的に、私が座った張り出し部分のブロックでは、私よりもかなり後方にふたりの姿を確認。
反対側の張り出し部分は、たぶんひとりだけだったような。
普通の2階席部分については、もし数える気になったら、野鳥の会の人じゃなくても大丈夫。
素人でもじゅうぶん数えられる程度(苦笑)しか入っていなかった。
そういう状況ではあったけれど、開演してみれば、ステージ上は熱い熱い(^O^)
キャストのみなさんの歌は本当に素晴らしかった。
どうやったらあれほど自然にセリフから歌へ入れるんだろう?
あの複雑なハーモニーは、みんなどれほど練習したのだろう?
ひとりひとりの動きは、計算されつくしているのだけれど、それが必ず舞台でスムーズにできるとはかぎらないだろうに、この自然さは何?
そう思ったのは、きっと私の頭の隅っこの、さらにもっと隅っこ。
事前にほとんど情報を入れていなかったから、どういうストーリーなのか知らなかったけれど、すぐにお話の中へ入り込めることができて、気がつけば見入っっていたし、聴き入っていた。
どの出演者も、まず非常に歌唱が素晴らしかった。
ダブル主演の林翔太さんはジャニーズの方だそう。
以前、観劇したことのあるジャニーズの方は、非常に訓練した上でのこの歌唱、この歌声なんだろうと、そういう意味ではとても感心したのだけれど、この林さんは、まず、元々持っている天性の声質が突出している。
その上での練習の積み重ねで、現在があるのだろう、とそう感じた。
非常に心地よい声を出す方だった。
そして、松岡さん。
また声の質と色の種類が増えた?
相変わらず、休むことなく精進されているご様子、何よりです。
ここまできたなら、もうミュージカル俳優の道に専念された方がいいのでは?…なんて、よけいなお世話ながらそう思ったくらい。
おせっかいおばちゃんなもので…<(_ _)>
帰りのJRの時刻が気になっていたけれど、終了予定時刻より5分以上は早く終わったのかな?
一応、1階席の前方の方々によるスタンディングオベーションはあったけれど、2階席どころか1階席もそれほど観客がいないのだから、何度も何度も繰り返し繰り返しては舞台に出て来れない…よね(´;ω;`)
3階席は、私の場所からは見えなかったけれど、入っていたのだろうか?
席種が3種類だから、クローズということはなかったのか?
終演後は規制退場ということだったけれど、アンケート用紙すら置いてもらえないこのブロックは、絶対に呼ばれないと思った(笑)から、とっとと自主退場。
出口で、アンケート出せって言われたけれど(笑…実際はお願い口調だったけど)、無視ってやった(# ゚Д゚)
そうか、今思うと、もらってもいないのに書けないんだよって言えばよかったかも(笑)
今回のような舞台内容なら、けっこうアンケートはきちんと書いて出す方なんだけれど…(# ゚Д゚)
公演内容は非常に素晴らしかったけれど、運営の方は、近年あまり経験したことがない酷さ。