さて、ライブ当日。
前日、予定とは全然違う行動となり、ホテルにチェックインしたのが日付けが変わる1分前(笑)
朝はゆっくり起床。
が、着替えの余裕がないから、その日の朝には絶対に洗濯しなきゃという事態。
ちょっと慌ただしい。
ライブ前に行きたい場所もある。
洗濯&乾燥をしながら朝ごはんを食べ、その後は宿からはそう遠くないらしい神田明神へ向かう。
神田明神は東京へ来たなら一度は行ってみたかった場所。
東京といえば江戸、江戸といえば神田明神(・・?
ところが…。
神田明神へ行くため地下鉄を降りた末広町駅辺りは、ラーメン屋さんだとかアジア系料理店が多いようで、いろんなニオイがあちこちから漂ってくる。
醤油のニオイだけならば、OK人間なんだけれど、特に料理が完成する前の異国系香辛料のニオイが苦手。
ワタクシにとって、この類のニオイは拷問に近い。
しかも、この日は長Tシャツ一枚でも暑く、歩くだけで汗だく。
早々と神田明神行きを断念。
何よりも今日のライブが大事!
一度ホテルへ戻り、シャワー浴びて昼寝。
たぶん睡眠も足りていない。
数時間後、地下鉄の大手町駅は相当広いだろうということがわかっていたので、少し時間に余裕を持って会場であるよみうり大手町ホールへ向かう。
地下鉄駅と直結ということで、まったく迷うことはなかったが、やはり相当の距離を歩いたことは確か。
大都会にお住いのみなさんは、けっこう足腰鍛えられることだろう(笑)
時間が早く、会場が入っているビルの入口がまだ開いていなかったが、その周辺はもうかなりの行列。
ほぼ「おじさん」…(苦笑)
ほどなくロビーまで誘導され、そこで開場時間までしばらく待機。
チケットは完売だったはずなんだけれど、当日券を求める行列に2~30人くらいはいただろうか。
中にはチケット譲って下さいという紙を持つ人もいた。
入場が始まり、私はちょうどエスカレーターの順番が来て乗ったから最後までは聞こえなかったけど、当日券を求める列の人々にスタッフさんが「早くから並んでいただいてありがとうございます。少しでも多くの方の座席確保をと試みましたが…」と。
おそらく、並んだ全員の座席は確保できなかったのだろう。
私の後方の二人連れのおじさんたちが、あの人達見られないなんてかわいそう、と言ってた。
串田さんの人気から考えて500席のキャパはちょっと少なすぎるかな。
場内へ入ると、スタッフの案内は非常にてきぱき。
特典をもらい、自分の座席へ。
真ん中よりやや後方のかなり下手側。
が、ステージはよく見える。
この会場、音響も照明も素晴らしかった。
私の座った列は、私以外は全員男性。
周りの人の加齢臭が気になるライブは初めての経験。
休憩中のトイレの列も男性列は女性列の3倍。
これも初めての経験(◎_◎;)
ライブは、いきなり「サンバルカン」で盛り上げ、それから「夢の翼を」「ザブングル」と続いたのかな?
行く前に相棒クンに「ギャバン」みたいなのしか歌ってくれなかったらどうしようと言っていた私。
ちょっと心配だったセトリは、もちろんアニメ&特撮ものが主流ではあったけれど、昔の時代の楽曲からは「からっぽの青春」「Rollin' into The Night(マッドマックス)」の2曲。
そして、R&Bのプラターズなど洋楽の名曲カバーも4曲。
内容は盛りだくさん。
私の好きな「星空のメッセージ」もあれば、有名なCM曲も。
R&B…リズム&ブルースを串田さんはリズム&ブルーズと発音。
ブルースは淡谷のり子さんが歌うような曲だそう。
それを聞いたとき、妙に納得(笑)
バックはホーンセクション4名、男女5名のコーラス、ギター・ベース・キーボート・ドラムと大所帯。
厚いサウンドをバックに歌う串田さんの声は艶やかで本当に素敵。
前にもそう感じたけど、彼の歌声を生で聴くと、音源で聴くよりも声の輝き方が違う(そんな気がする)。
個人的には串田さんの昔のテレビでのイメージは「R&B(ブラックミュージック)」という印象が非常に強い。
ところが、ご本人によると、テレビではあまり「R&B」は歌わせてもらえなくて、どちらかといえばハードロック系をよく歌わされていた…らしい。
私としては「串田アキラ」=「ブラックミュージック」…なんだけどなぁ~。
ま、かなり昔のこと。
記憶そのものがかなり曖昧。
ただ、そういえば私がロック好きになったのは、当時テレビで聴いていた串田さんの歌の影響が確かにあるのかなとは思う。
串田さんによると、「からっぽの青春」の頃は、レコード会社から不本意な「売り出し方」をされて、ジャケット写真も暗く、本来の自分とは違った。
早く辞めたかったのに、まだ契約が残っているから、と言われたそう。
確かに笑っているジャケ写はなかった。
でも、私としては暗いイメージはなくて、普段は物静かな人という印象なのに、いざ歌い始めるとその歌声が凄いパワー。
少女mikelanにはそれが魅力(*^▽^*)
それにしても、定期的に発売されていたシングル盤がぱったり出なくなった理由があれから50年近くも経って、ようやく判明。
あのとき、串田さんは「嫌な芸能活動…(^^ゞ」からやっと解放されたの…ね(笑)
不思議なもので、ご本人はテレビ時代に歌わされていたものよりもっともっと好きなジャンルがあり、それを歌いたかった。
でもその後、縁があり、その好きなジャンルとも全く違う特撮やアニメソングのジャンルのものも歌うようになり、結果、そのジャンルで非常に有名になった。
一方、彼の歌声をテレビで知った私は、彼の歌声がとにかく好きで、レコードを全部集め、毎日のようにそれを聴き、それがきっかけで「音楽」を聴くことが好きになった。
その後は様々なジャンルの音楽を聴くようになり、そして今では…絶対に聞かなかったはずのアニソンも聴く(笑)
なんといっても…。
まさか、50年前に聴いていた人のライブに東京までやってくるなんて、本当に想像もしなかった。
ライブの中で、個人的にはまったく思い入れはないはずのアニソンの楽曲を聴きながら、この歌声が聴きたくて、レコードを探すため、よくレコード屋さん巡りをしていたよなぁ~、なんて昔の自分を思い出してしまい(私の人生で唯一の暗黒時代だった…苦笑)不覚にもうるっとしてしまった。
ライブ後の握手会。
スタッフの誘導がいいのか、かなり長い行列だったけれど、混乱もなくスムーズ。
中には涙ぐんで言葉に詰まってなかなかしゃべることができないおじさんもいたが、スタッフがその人を急かすことなく、待っているお客さんもマナーがよく、とてもいい感じの握手会だった。
私も以前のときは、握手してもらう前も後も「心臓バクバク」だったから、どうなることやら…と心配だったけど、おばちゃん、だてに年齢を重ねてはおりません!(笑)
ちゃんとまっすぐ串田さんの顔を見て、今回も持参した「からっぽの青春」のレコードを見せ「このレコードからマッドマックスまでのレコードは全部持っています。その後のCDも全部じゃないけれど持っています。今日はとても楽しかったです。ありがとうございます…」と、事前に思っていたことをすべて言えた!
串田さんの目は、やっぱり昔のままで、握手してもらったときは、「あ、この手の感触は以前もそうだった」なんて思い出す余裕もあった(笑)
でも…。
実は、その後地下鉄を乗り継いでホテルへ帰ったはずなのに、その記憶が…ない(;^ω^)
特典のポスターは、ホテルできつめに巻きなおし用意していった輪ゴムで固定し、さらに用意していった大きいビニール袋を何重にも巻き、雑踏の中、たとえ物や人に当たっても大丈夫なようにして、うどん国まで無事に持ち帰った(^O^)/
まだ貼ってないけど。
こちらはクリアファイル…クリアファイルをもらうと、便利で重宝するんだけど、これはとても使えない。
大事にしまっておく(笑)
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