あらかじめお断り申し上げておきますが、この記事は「音楽」カテゴリに入れたものの、ライブレポには程遠い、ただのお出かけ日記。
また、文才がなくて短くまとめられないから、ムダに長い…です<(_ _)>
一昨日は岡山で「山本恭司の世界」を堪能。
岡山は、瀬戸大橋を渡るマリンライナーと最寄駅のある高徳線との列車接続がいい場合、家から最短だと1時間半で行けるから、遠征のうちには入らない(と思ってる)。
マリンライナーの岡山発高松行き最終便は0時11分と遅いが、わが家は高松中心部から離れており、高松からの接続列車のダイヤから逆算すると「ワタクシ的マリンライナー最終便」は、岡山発22時44分。
高松駅からタクシーを使えば、4000円近くもかかるので、この便に乗れないと大出費。
一昨日のライブは18:30開演。
この「ワタクシ的最終便」には余裕で乗れるだろうし、たぶんもう1便早い22:12に乗れるはず、と思っていた。
普通のアーティストさんの場合、18時半開演ならば21時には終わるだろうけれど、某Sバンドほどではないものの、恭司さんのライブは長いっ(苦笑)
この公演、チケットの一般発売は年明け早々に始まっていたと思うけれど、私自身はライブが近くなってからでいいや、と3月に入ってからローチケで入手。
相棒は、土曜日は仕事が休めない。
その時点で整理番号は、まだ30番台。
これがSOPHIAのライブだったら、「キャー(笑)」だけれど、恭司さんライブでは、いい音が聴こえて手元が見えればそれがいちばん。
当日、岡山はよく知ってる街だし、恭司さんのライブももう4回目ということもあって、特に身構えることもなく、朝を迎えた。
予報では天気は下り坂、午後からは荒れ模様になるかも~とのことだった。
朝は、まだ晴れ間もあったし、あまり悪天候のことはピンとこなかったけど。
家を出ようかという頃になって、ちょっとだけイヤな予感。
これが何の予感かはわからなかったけれど、とりあえず岡山駅近くのホテルを一応リストアップ。
よほどのことがないかぎり運休はないだろうけれど、今まで岡山行きでそんなこと考えたこともないのに、駅で寝るのだけはイヤだ、とふと思った(笑)
午後2時半を過ぎた頃だったか、岡山に着いたころは、小雨がパラパラ降り始めた程度。
風もほとんどなく、出がけの予感はいったい何だったの、とひとり苦笑い。
後楽園の桜は満開のはず。
でも、今年はすでにあちこちでお花見したので、雨に濡れずにすむ駅ビルや地下街・デパートをブラブラ。
雑貨屋さんで、春から夏にかけてぴったりのインド綿ストールを見つけて、いい気分。
そろそろいい時間になったので、お土産のぼっけぇラーメンと駅ビル内の催場で見かけた若狭のサバずしを買い(大好物なので、サバずしを売ってるのを見つけたら必ず買う(^^ゞ)それらを全部ロッカーに放り込んで、会場を目指すことに。
会場は昨年のSOPHIAライブで行ったCRAZYMAMA KINGDOM。
駅から歩いて20分くらい。
少し遠いけれど、一年前はもちろん歩いた。
路面電車を使うと遠回りなので、所要時間はほとんど変わらないはず。
今回は雨足が少し強くなりはじめた様子だったので、電車で行くことにした。
それが裏目に出ることになるとは…(~_~;)
18:00開場だったけれど、電車では初めて行くのだからと、17時過ぎの便に乗った。
最寄停留所で降りたときも、会場の方角はすぐわかったし、実際、途中までの道は間違ってはいなかった。
あらかじめ地図を頭に入れたら、現地では地図を見ない性格なんだけど、今回はそれもまずかった。
後で確認したら、曲がる角を1本間違えていた。
そのとき、自分でも間違えたらしいことはすぐにわかった。
付近は同じような建物が並び、それらには、それぞれCRAZYMAMA KINGDOMが入っているビルと同じように飲食店がたくさん入っている。
あれは、たしか白い建物だったはず、と思っても、どれもこれもが白い建物…(>_<)
しかたなく地図を取り出す。
しかし、印刷してきたその地図には、大きい目印になるような記載が少ない。
これは誰かに聞いた方がいいと判断し、交番で道を尋ねた。
若いおまわりさんは、私がCRAZYMAMA KINGDOMの名前を口にしたとたん、なぜか一瞬とても不快そうな顔をし、それでも、一応交番に貼ってある大きい地図で場所を示してくれた。
でも、その示し方が意味不明(~_~;)
普通、地図を見ながらの説明だと、現在地がここで、探してる場所はここという言い方をすると思う。
彼は、ただただ交番の中に掲示してあるその大きな地図で、CRAZYMAMA KINGDOMの位置を示すだけだった。
外の見える景色を指差すこともないから、実際の方向がまったくわからない。
私の方から、外に見える建物を指してあの建物の前の道を行くんですね、としつこく確認。
おまわりさんは、めんどくさそうに「そう。それをまっすぐ行ったら右にある」…とそう言いながらも急に「そっちはあまり安全じゃないから、遠回りをした方がいい」ともおっしゃる。
しかし、その遠回りの道を具体的に教えようともしない。
公園の方へ行けとだけ言われた。
その公園は、昨年のSOPHIAライブの整列場所。
迷ったとわかって、すぐに私もその公園を探してみたけれど、持ってきた地図に記載がなかったのでよけいに混乱したのだ。
後で確認したら地図上では空き地、番地名だけが入ってた。
確かに付近は飲み屋街だけれど、まだ明るい時間。
お店はまだ営業もしていないから、そんなに危険そうには見えない。
そもそも、私は自分の地図を彼に見せている。
それを見ながら教えてほしいと尋ねているのに、それは完全無視。
教える気がないこの人に聞いても、ムリと思った。
お礼だけ言って外へ出る。
私は、もちろんまわりさんが言った危ない方の道を進んだ(笑)
だって、公園の場所は、結局教えてくれなかったんだし…(-_-;)
似たようなビルがいくつも並んでいるけれど、右側に目指す建物は見当たらない。
そのあたりを行ったり来たりするうちに、さらに雨足が強まってきた。
まわりのほとんどが飲み屋さんの中で、一軒の花屋さんが目に入る。
CRAZYMAMA KINGDOMが入っているビルの近くにも花屋さんはあったけれど、そのお店じゃないことは確か。
中にいた若い男性に、今度は地図は見せずCRAZYMAMA KINGDOMの名前だけを出して尋ねてみた。
彼はわざわざ外へ出てきて方向を指さしながら、具体的に目標となる信号だとか、右へ曲がる際の目印になるラーメン屋さんの名前を教えてくれた。
さきほどのおまわりさんの教え方とは大違い。
これこそが、正しい道の教え方(^O^)/
丁重にお礼を言い、その方向へ向かう。
すぐに見覚えのある公園。
雨に濡れた満開の桜が、一瞬歩みを止めるくらいの美しさ。
もう安心(^_^)
地図に公園の記載がなかったことと、おまわりさんの説明、そのふたつが私の感覚を狂わせたらしい。
雨さえ降っていなければ、たぶん交番で聞くこともなく、少しばかり迷ってもいつもの自分の感覚だけで行けたはず(苦笑)
しかし、彼はCRAZYMAMA KINGDOMの名前を聞いたとたん、なんであんな嫌そうな表情を見せたんだろう?
しょっちゅう聞かれるから?
さて、ビルの前に着いて、上を見上げれば(ライブハウスはビルの4階)すでに10人ほど並んでいた。
時間はもう17時45分を過ぎていたのかな。
歩いてきた方がずっと早かった(>_<)
開場時間の18時を少し過ぎてから、番号順に並び直すように指示され、やがて番号を呼ばれて入場。
予想通り、椅子がある。
座ってライブを楽しめるってステキ(笑)
まだ前も空いていたが、3列目のセンターからやや下手寄りの席を確保。
その辺りが恭司さんの指がいちばんよく見える場所のはず。
私の隣に座った男性ふたりは、ギタリスト好きの様子で、charのライブがどうのこうのなどと話しているのが聞えた。
ふたりとも恭司さんの名前は知っているらしいが、ライブは初めての様子。
ひとりは楽曲も全然聞いたことがないと言い、もうひとりは
「mars」だけは聴いたことがある…とか言ってる。
そして、まぁ9時頃までにはライブが終わるだろうなんて言ってた(笑)
「mars」は、30年くらい前の名曲。
音源はほとんど持っているけれど、なかなか曲名が覚えられない中で、私でもこの楽曲はすぐわかる。
反対側の隣はカップル。
そのふたりは、そう若くもないが、会話の様子が夫婦らしくなく、かといって恋人らしくもなく、関係がわからないまま(^_^;)
トイレへ行ったりドリンクを引き替えたりしているうちに、次々たくさんの人が入ってきた。
椅子は会場内にぎっしり並べてあったが、後ろに立ち見の人もちらほら。
そうこうしているうちに、18時30分より少し遅れて始まったのは、まずアコースティックギターを使った弾き語り。
演奏&歌だけじゃなく、ギターテクニックに関する実演や楽しいおしゃべり。
少しお酒も飲みながらなので、恭司さんはいつもよりもさらに口が滑らか。
昨年の骨折のことも、本当は相当大変だったはずなのに、さらりと笑いに変える。
いつも感じることだけれど、彼がギターをこよなく愛していることが、その語りからも、もちろん演奏からもとてもよく伝わってくる。
そして、演奏・おしゃべりともに「品がある」(^_-)
若いころ、ロック界ギターの貴公子と言われていたそうだけれど、なるほど、と思う。
客席からのリクエストでアコギを弾きながら歌った
「絆 FOREVER」は 「BOW WOW」時代の曲でドラマの主題歌だったらしい。
私は、何か聞いたことある曲?程度だったけど。
驚いたのは、恭司さんのその歌。
以前よりもなんだか格段に歌が上手くなっている、と思った。
ギターが非常に上手い人なので、今まで失礼ながら、歌はそんなに歌わなくてもいいんじゃない?なんて思ってたこと、ホントごめんなさいm(__)m
この弾き語り、けっこう話が脱線した。
9時までには絶対終わらないなぁ~と思い始めた頃、恭司さんが突然「岡山って終電早いのかな?」と言いだした。
「みんなあまり遅くなったら困る?」とか言うので、9時までには終わらなくてもいいけれど、あまりにも遅くなったら困る、と思っていた私が思わず「うん、うん」と大きく頷いた瞬間、恭司さんと目が合ってしまった。
恭司さんは、他のお客さんにはそれが私だとはわからないように、「うん」と頷いた方もいらっしゃるから、演奏へいきましょうと、笑った。
それが実にさりげない。
でも、隣のカップルの女性が、そんなヤツは誰だと言わんばかりに「え~」と叫ぶ。
「そいつは、アンタの隣にいるよ。家へ帰りつくまでに、この会場からだと2時間はかかるんだから」と心で思いながらも、恭司さんの優しさに救われ、ホッとした私…(^^ゞ
弾き語りの部が終了し、少しばかりの休憩後、次はエレキギターでの弾きまくり。
演奏したらその場でそれが録音できるという、いつもの機器を駆使してのコーナー。
まずは「君が代」で始まったのかな。
恭司さんの「君が代」は、初めて行った名古屋の会場でも聴いた。
シンプルなんだけれど、綺麗なメロディが沁みる。
それからは「アメイジンググレイス」「What a Wonderful World」など誰でも知っている楽曲もあれば、恭司さんの新旧の楽曲からもたくさん演奏。
今回、私の好きなアルバム「Horizon」からの曲も多くて、思わず顔がほころぶことが何度も。
そして、いよいよ後は…という、アンコールのコールが湧きおこった時点で時計を確認したら、21時13分。
やはり9時までには終わらなかったけど、「ワタクシ的最終の22時44分」までには、まだまだ時間があるし、アンコールを聞いても、そのひとつ前の便に余裕で乗れるじゃん、と思ったが…。
甘かった!(^^)!
最初から、ステージにドラムが置いてあったので、いつドラマーさんが出てくるの?とは思ってはいたけれど…。
恭司さんと共に、小学4年生のドラマーユキちゃん、岡山で活躍されているベーシストさん、そして高知のギタリストの方も登場。
アンコールは、その方々とのバンド編成による「Horizon」などから3曲と、最後の最後は恭司さんのソロ。
会場内は、大盛り上がり。
ユキちゃん、すごい。
以前に名古屋でセッションした高校生の千里ちゃんも素晴らしかったけれど。
最後、会場内全員での記念撮影。
隣の男性ふたりが「感激。ギターの音に人柄があふれている」などと語り合っているのを小耳にはさみながら、やや急ぎ足で会場を出る。
幸い、雨はやんでいたが、非常に寒くなっていた。
念のため持っていた手袋、スカーフ、薄手のウィンドブレーカーまで着こんだ上からコートを羽織って駅へ向かう。
会場内で時計を見たとき、時間はすでに21時50分近くだったはず。
余裕で乗れると思っていた便は、ロッカーに預けた荷物やトイレを考えると超・ギリギリ。
駅への小走りの途中で時計を再確認し、乗れなかったらもう「ワタクシ的最終」でいいと腹をくくって、小走りから普通のやや速足に戻したが、「最終」でもそんなに時間の余裕があるわけじゃない。
何より腹ペコだった。
お昼は家で炊き込みご飯の残りで作ったおにぎり1個のみ。
後は、岡山へ着いてから街ブラ中に食べた小さいケーキつきのコーヒー。
ライブハウスでのドリンクは、これで500円かと思う、カップに入ったビール一杯。
何か、おなかに入れたい…(^_^;)
岡山駅へ着いたときは、もう遅い便に乗るつもりだったから時計も見ず、トイレをすませロッカーから荷物を出して整理後、改札のある2階へ。
券売機で切符を買っていたら、山陽線の遅れの案内アナウンス。
私が乗る瀬戸大橋線のことは言わないが、電光掲示板を見ると、時間が過ぎたはずなのに、瀬戸大橋線22:12発の便がまだ表示されたまま。
一瞬迷ったが、食料確保のため入るつもりだった目の前のハートインには入らず、そのまま改札を通ってホームへ降りる。
やはり瀬戸大橋線も遅れているらしく、ホームには長蛇の列。
またまた、ここでも迷ったが、約15分遅れで到着した、折り返し運転のその車両に乗ることにした。
もし座れなかったら、次の便にするつもりだったが、運よく座れた。
この便に乗っても、すでにかなり遅れているので、高松で高徳線の接続便には乗れない場合もありうる。
次のマリンライナーは、高徳線最終便への接続なので、たとえ相当遅れても、高徳線の方が待ってくれるはず。
だから、次の便でもよかったんだけれど、ちょっとでも早く帰れる可能性がある方を選んだ。
しかし、結果はザンネン(-_-;)
高松へ着いてみれば、うちの最寄り駅へは停車しない特急列車が、それが特急として最終便だったのでおとなしく待っていただけ。
岡山から最寄駅までの切符を買っていたから、駅の外のコンビニにも行けず、しかも寒い。
おしゃれ用に買ったストールまで羽織って列車を待つ。
結局、高徳線普通列車最終便がマリンライナーの到着を待ち、ようやく出発したのは、日付も変わってからのこと。
家へ着いたら、0時半を大きく回っており、これが出がけのイヤな予感のことだったのか、と納得(苦笑)
ライブハウス会場を出てからすでに3時間近くも過ぎていた。
さすがに、その時間にはもう食べようとは思わなかったので、翌朝はもう倒れそうなくらいの腹ペコ。
でも、いい時間を過ごせたので、大満足。
2014.4.8 追記


岡山の翌日が姫路公演。
この日程が逆だったら、18きっぷを使って姫路・岡山両公演とも行ったかも。
以前に比べると、岡山へはあまり行かなくなったことと、もし行くなら18きっぷシーズンを選ぶことが多いので、通常運賃を覚えていないが、片道1710円がやけに高く感じた。
でも、このビール500円に比べりゃ安いか…(笑)
コップだとこぼしてしまいそうで、早く空にしなくちゃという気持ちになるから、あっというまに空っぽ(^_^;)