我が家には、おそらく他人からは理解できないくらいの「麺類大好き人」が約1名。
この季節は毎年のように、うちは業者かって思うくらいの素麺在庫を抱えてる。
一緒に外出してお昼になったとき、私の選択肢は、うどんかラーメンかそばしかない。
そのくらい、彼は麺類大好き人(*´ω`)
うどん国在住ということもあって、私のうどんを食する割合は、独身時代と比べると飛躍的に伸びたはず。
おかげで最近では、それほど好きというわけでもなかったうどんがやたら食べたくなることもあり、それには自分でも驚く。
このように、他者の好みまで変えることに成功した、その「麺食い人」は、「麺」に関してだけは、好奇心もこだわりも執着心も、非常に強い。
その好奇心やこだわりや執着心の対象のひとつである「うどん」が身近にあるという現在の環境は、彼にとって、きっといいことなんだろう(^-^;
ふだんはあまり通らない道で、私が知らないうどん店を見かけたときに、冗談半分に「ここは美味しい?と聞くと、「全然美味しくなかった」だの「まあまあだった」だの、という答えが返ってくる。
こちらは「こんなところにまで来とんかいっ」と呆れてしまうけど。
やはり「うどん国」ゆえか、ネット以外でもいろんなうどん屋さん情報は入ってくる。
うちの「麺食い人」はそれらを細かくチェックしては、自分の頭にインプットしてるらしく、お気に入りのお店の定休日や営業時間は即答できる。
それは、ある意味すごい「能力」だと感心する。
まあそれも、麺に対する執着心の表れなんだろう。
こういう「能力」を仕事で生かしたら、すっごく「出世(^^ゞ」しただろうに、といつも思うけど…(爆)
先日、友達のブログで、うどん国内の東讃地区(東の方の地域)にあるうどん屋さんの記事を拝見。
実は、県内のうどん店の分布は「西高東低」型。
西讃地区の方がうどん店の数が多く、したがって名店と言われる店も、西に多い。
しかし、このうどんブームで少し変化してきている感もある。
それに、個人の好みの違いもある。
例えば、うどんの「コシ」ひとつにしても、あまりコシが強すぎるのを好まない人もいる。
近年は、どうやら「コシ」よりも「モチモチ感」の強いうどんが好まれるようになったらしく、やたら「モチモチ」したうどんを出す店も多くなった。
あのカトキチの冷凍うどんにまでも「モチモチ感」が加わってしまった。
それが、コシに取って代わったというわけじゃないから、いいんだけど。
「モチモチ感」に関しては、うちの「麺食い人」は、あれは邪道だと断言。
私も、あまり強い「モチモチ感」は気になるし、いらないと思う。
近年、ただ「モチモチ」しているだけなのに、それを「コシ」と勘違いしているようなお店も増えてしまった。
うどんブーム初期の頃、高松駅で4~5人のおばちゃん集団から美味しいうどん屋さんを教えて、と聞かれ困ったことがある。
彼女たちが、どの程度のうどん屋を望んでいるのかもわからなかったこともあるが、そもそもうどん国では、どこにでも美味しいうどん店が溢れている、というわけではけっしてない。
お勧めしても大丈夫かな、と思うお店がひとつだけ頭に浮かんだので、ここから20分くらい歩いた場所にありますけど、場所がわかりにくいから、途中までご一緒しましょうか…と答えたら、20分も歩くなんてとんでもない、と言われた(-_-;)
ここはうどん国で、駅前にもうどん店はいくつかあるのに、20分も歩かないとうどんにありつけないなんて、彼女たちには信じられなかったらしい。
でも、美味いものを食べるには、それなりの「苦労(笑)」は必要!(^^)!
うちの場合は「麺食い人」の仕事の担当地区が、昔は主に「西」方面だったこともあって、私が連れて行ってもらうのも、ほぼ西讃地区のお店。
つまり、「麺食い人」の頭にしっかりとインプットされている東讃地区のうどん店は数少ない。
そんな中、ブログにアップされていた東讃地区にあるそのお店のうどんは、エッジが立っていて、とても美味しそうだった。
早速「麺食い人」に報告。
最初、これは行かなくっちゃという反応だったのに、友達から教えてもらった店名を告げると、彼の顔が一変(^^;)
「オレ、そこへは行ったことある。店名と同じで、エッジなんてまるで立ってない、まる~いうどんだった」
私が「でも、この写真で見る限り、きれいにエッジ立ってるし、彼女は、あの大阪の「花きり」さんを教えてくれたんだよ」っていうと、またまた表情が一変(笑)
それならば、やっぱり行ってみようということ(前置き長っ(^^ゞ)で、若干の遠出。


一応、ネットで下調べもしておいたので、ふだんは、かけうどん専門のmikelan家なんだけれど、友達のブログにもあった、人気メニューのかしわ天ざるといか天ざるを頼んだ(かしわ天ざるの写真がちょっとボケちゃったけど)。
しっかりエッジが立って、今どきの「モチモチ感」もあるものの、しっかりとした「コシ」があるうどん。
ちょっとつけ出汁は甘いけれど、許容範囲内だったし、あの甘さは天ぷらを出汁につけて食べるにはちょうどいいのかも。
天ぷらは注文を聞いてから揚げるので、アツアツ、そして量が多い。
ごちそうさま<(_ _)>
お気に召さなかったら絶対にそんなこと言わないヤツなんだけれど、支払後、店主さんに「美味しかったです」と言う「麺食い人」の声が聞こえた(笑)
しかし…。
「麺食い人」は、大阪の花きりさんこそが、昔ながらの伝統的なさぬきうどんなんだ、とも申しております(^^ゞ(←私信」)
うどんや まるちゃん
香川県東かがわ市引田511-5
定休日:月曜
※ エッジが立っているというのは、麺の切り口が立っていることで、それは、打ち立て、切り立てで、コシがある麺の証。 ただ、そういうことを声高に言いながら、美味しくないうどん店もあるので、ご注意。 でも、あくまでうどんの好みは人それぞれ(苦笑)