9月末、相棒と大阪へ行ってきた。
本来の目的は別にあったのだけれど、少しばかり日程にゆとりを持たせていたので、若干の「観光」も。
一度は見てみたかった南海電気鉄道の浜寺公園駅。
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明治40年の建造物で、現存する私鉄最古の駅舎。
東京駅や奈良ホテル本館などを手がけた、あの辰野金吾氏の事務所が設計。
現役駅舎なので、旧大社駅で感じたような不思議な「気」…みたいなものは感じられなかったし、デザイン的に非常に好みっていうわけでもないのだけれど、実際にこの目で見ると、やはりその造形美には見とれてしまう。
鉄道の高架化で駅舎が撤去・解体されるかもしれないと言われた時期もあったらしいが、新駅への移築保存は決まっているそう。
そのためか、早く補修した方がいいと思われる部分はそのままで、かなり老朽化が目立つ。
移築保存は駅舎だけなんだろうけれど、テツとしては、下りホームにあった待合室も含め、ホームそのものも残ればいいのにな…と思った。
相棒クンはテツじゃないので、そういう興味を抱かない人(苦笑)
浜寺公園駅を眺めた後は、上り電車で諏訪ノ森駅へ戻る。
難波駅から先に浜寺公園駅を目指したのは、目的の諏訪ノ森西駅舎が上り線専用のため。
ここも大正8年に建てられた古い建物。
同じく撤去・解体を免れて保存が決まっている。
完全なる逆光だったため、携帯カメラではこれが精一杯。
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日常生活でこんな駅を利用できたらいいな、と思うような駅舎。
今回、浜寺公園駅から徒歩2分の阪堺電気軌道阪堺線の浜寺駅へ行って、阪堺線に乗りたい気持ちもあったけれど、テツではない相棒がいるので、阪堺線はまた、今後のひとり旅の楽しみ用に取っておこう(^_-)
南海電車には乗ったことがないと思い込んでいたけれど、そういえば10年近く前だったか、高野山へ行く際、難波から南海電車で行ったことを思い出した。
車で行ってもそこそこ遠いと思ったけれど、電車&ケーブルカー&バスでは、けっこう時間がかかったような記憶(-_-;)
切符売り場周辺はあまり変わっていなかったけど、こんなに都会的な駅だったっけ?
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次は、難波八阪神社。
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難波一帯の産土神なので、よそ者としては遠慮しいしいでご挨拶だけ。
我々の目的はこの獅子舞台。
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鳥居の向こう側の獅子舞台は、実際に見るとやっぱり巨大!
旅計画の段階で、難波周辺の美味しい蕎麦屋かラーメン店をと探していて、有名蕎麦屋さんを第一候補にした。
で、ついでにその周辺を調べていたら、この巨大な建造物の存在を知ったということで…。
しかも、肝心の蕎麦屋さんは難波で昼食をとるつもりの日は定休日だったというおまけつき…(笑)
南海なんば駅からは近いので、おじゃました次第。
社務所の方によると、最近はネットで、この獅子舞台のことが広く知られるようになり、外国人の方が団体で訪れ、お守りなどをお土産用に数万円単位で購入することもあるそう。
社務所の方は、けっして嬉しそうな言い方ではなかったので、ちょっと迷惑しているのかな。
ま、我が家もネットで知ったからこそ、訪れたんだけど…<(_ _)>
次も、辰野金吾氏が建築顧問として関わった大阪市中央公会堂。
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自由に見学できるエリアもあるんだけれど、時間がなくて断念。
これもまた次回のお楽しみに。
この周辺は古い建物が多く、もっとゆっくり散策したい場所。
高速バスから見えるので、以前から一度近くで見たかった。
たまたま泊まったホテルから近く、帰る日の朝の散歩途中にて。
大阪府立中之島図書館と日本銀行大阪支店
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以上、大阪・観光編。
大阪なので、もちろんグルメ編もあるんだけれど、それはまた別記事で…。