第2070回 「どんなペットを飼ってみたいですか?」
生き物を飼うということは、責任重大。
もう若くない(ペットより長生きできる保証はない(^^ゞ)から、その責任を果たす自信はなく、飼えない。
今月初旬、高校時代からの友人に久々電話した際、かなり久しぶりだったので、お互いの近況などを語り合っていた。
彼女が、あまり人には理解されない種類の魚を飼っているという話から、そういえば私は、小学生のときにカイコを飼っていた、と思い出した。
結局、彼女との会話は、魚からもカイコからもどんどん脱線していき、最終的にはお互い年をとったね、というカイコ(回顧)話になってしまったんだけれど(笑)
その回顧話の途中で、音声は消していたテレビ画面に、突然カイコの映像が映ったときは、かなりびっくりした。
カイコを飼っていたこと自体が、記憶の中でそう大きいものではないのに突然思い出したこと、さらに、テレビでカイコの映像は初めて見た…から。
なんの番組だったのかはわからずじまいだったけど、こんな偶然ってあるんだ…('◇')ゞ
カイコならば、もう一度飼ってみたい…かも。
昔の罪滅ぼしの意味でも。
それに、なんといっても「おそらく」は、ワタクシの寿命の方が長い…「はず」(笑)
かなり昔のことなので、記憶があいまいな部分も多いけれど、飼っているうちに、「おカイコさん(笑)」ってかわいいと思う気持ちがどんどん増してきたことだけは、よく覚えている。
小学3年か4年生の頃のこと。
何の授業だったかは覚えていないけれど、クラスの中で希望者がカイコをもらって、家で飼育することになったんだと思う。
その時点では、えさのことはあまり深く考えていなかった。
とりあえず、えさとなる桑の葉を数日分程度はカイコと一緒にもらったものの、うちにも近所にも桑の木はなかった。
父親が休みの日に、桑の木を探しに行こうと言ってくれたが、それより前に同級生の男の子が、家の近所にあったから、と大量の桑の葉を持ってきてくれた。
濡らしてからビニール袋へ入れ冷蔵庫保存という方法まで教えてくれて、大助かり。
紙箱に入れた「おカイコさん」は、とにかく食欲旺盛。
脱皮するとき以外は、ずっとずっと桑の葉を食べていた記憶。
葉っぱを食べるときの「ワサワサ」という音と、確か4回脱皮するんだけれど、その時の様子だとか、数匹もらったのに、ちゃんとした大きい繭を作ったのは一匹だけ、そして結局、同じクラスの中で繭ができるまでになったのは私がもらったそのカイコだけだった、ということは覚えている。
実は、そのたった1個の繭から出てきて蛾になれたというのに、その蛾がすぐに死んでしまったことを、ずっと後悔していた。
立派な繭ができた段階で学校へ持って行き、先生が教室の後ろの棚へ置いたことで、クラスの子たち数人が面白がって繭をつついたりしていたから、蛾が死んでしまったんだ、私が学校へ持って行くのが早すぎたんだ、とずっと思い込んでいたんだけれど、蛾になったら1週間くらいで死んじゃうみたいなので、誰のせいでもないのかも。
先生は蛾のことは教えてくれなかったし、学校の授業は繭ができたらそれでいい、というだけのことだった…らしい。
テレビでちらっと見た「おカイコさん」は、今の私には、昔みたいにそれほど可愛いとも思えなかったけれど、けっして気持ち悪いとは思わなかったし、何だかとっても懐かしい気持ちだったのは確か(^_-)