第2093回 「苦手な食べ物はありますか?」
ほぼ、何でも食べられる。
というのは、食べ物を残すのは絶対ダメ、とかなり厳しくしつけられたから。
それは、しつけというより、今の時代では虐待。
当事者としては、現在ではそう思う(笑)
以前にも何度か書いたように、食べられないってことはないものの、豆腐とタケノコとスイカと牛肉は、苦手だと思う。
「苦手だと思う」なんていう、何ともはっきりしない表現しかできないのは、小さい頃から食べ物の好き嫌いを言ってはいけない、という「刷り込み」をされてきたから(^-^;
これらの中で、スイカだけは、あるとき、これってクワガタやカブト虫の匂いがする~って感じてしまい(笑)、それ以降食べられなくなっただけ。
だから、悲しい思い出ではない。
スイカはおやつ的扱いで、食べなくてもそれほど口うるさく言われることはなかった。
牛肉…。
これは、調理中の匂いからして、おそらくは元々あまり好きではなかったんだ、と思う。
が、食べないなんていう選択肢は、初めから与えられなかった。
子供が食べ物の好き嫌いを言うこと自体が許されないこと。
嫌いとは言えないから、しかたなく食べていたのだろう。
というか、嫌いと感じることすら許されてはいなかったので、嫌いという気持ちは、こころの奥底に閉じ込めたはず。
結婚して、母親の監視がなくなったころ(笑)から、気がつけば次第に牛肉を食べなくなっていた。
今では、食べようとは全然思わない。
お店の牛肉売り場で立ち止まることも一切ない。
匂いがダメなものって、我慢して食べるのはいちばん難しい、と今頃になってようやく気がついた。
それを我慢というか、生きのびるために、嫌いという感情を封印していた子供時代のmikelanは、とっても健気(笑)
あとのふたつ…豆腐とタケノコが苦手な理由は、「苦い思い出(^^ゞ」によるもの。
そのどちらも、顔色ひとつ変えることなく、フツーの顔して食べることができる自信はある。
しかし…。
このふたつに関して、ワタクシのこころの奥底には相当大きい「苦手意識」が隠れている…はず。
だって…。
親が子供の鼻をつまんで、その子のキライなものを口の中に押し込めるって、ホント立派な虐待!(笑)
さてさて、いつものように、お題からは逸脱するけれど…。
どうやら苦手らしい、と後になって気がついたものとは逆に、子供の頃は苦手だと思い込んでいた魚、特に青魚が、実は自分は大好物なんだ…ということは、同じく母親から離れて、それもかなり時間が経って、初めてわかった。
母が料理を作っていた頃、魚料理はあまり頻繁には食卓に上らなかったし、とくに青魚やエビ・カニなどは、家ではほとんど食べた記憶がない。
魚料理を食べているときに、魚を上手に食べる人のことを、人間じゃない…みたいな言い方まで、母がするものだから、子ども心に、魚は美味しそうに食べてはいけないんだ、とそう思っていた。
そういう環境で育ったからか、魚を使った料理を作るのは得意ではない。
が、実は食べるのは好きだったということ。
とくにサバが大好きだとはっきり自覚したのは、40歳も過ぎてから('◇')ゞ
一方、どうやら母親は牛肉が大好きだったらしい。
思い起こせば、それほど上等なものじゃないけれど、牛肉を使った料理はかなりの頻度で食卓に上っていたような記憶。
親って、本当に怖ろしい生き物ですな(笑)
コドモのため…という大義名分を振りかざし、コドモの嫌いなものは口の中に押し込んでも食べさせるけれど、親自身が嫌いなものは作らない、もしくはコドモに好きだと思わせないように仕向けることさえできる。
極端なことを言えば、コドモには親の価値観に疑問を持たせないよう、そのまま洗脳してしまうことだってできる。
だいたい、コドモのためって言いながら、結局、それって親本人のためになるから、そう言ってるだけじゃん(*'ω'*)
嗚呼、絶対権力者…(`艸´;)
一度親の立場になってしまったら、きっと自分のことを「絶対権力者」なんて思わないんだろうけど。
たぶん、そういう自覚はないまま、その「巨大権力」を使っているんだろうけれど。
「親のこころ子知らず」は、確かにあると思っている。
が、「子のこころも、親は知らない」と思う。
親に対して、今でも恨みがましく思うことが何かしらある。
でも…。
その偉大なる「権力者(^^ゞ」のおかげで、一応表面的には、食べ物に関しての好き嫌いがない。
これは、ある意味では非常にありがたい。
その「権力者」のような人間にはなりたくない…と、今までそう思って生きてきた気もする。
あのような一方的な考え方はしたくない…そういう信念に基づいて、自分の生きる方向を決めたことが、私のこれまでの人生で、いちばん偉かったこと…かも(笑)
そういう経緯があっての、今の自分。
つまり…親は反面教師。
で、今の自分はけっこう好き!(^_-)
ってことは…あの親の存在って、ある意味、やっぱりありがたいことじゃん(笑)
昨年の今ごろまでに、そういうことを、一度でもいいから口に出して言っておけばよかったんだけれど…。
でも、きっと(当方も)素直には言えなかっただろうし、また(先方も)きっと素直には受け取らなかっただろうな…と、それは今でも、やっぱりそう思う。
最後の最後、あれ? 今のこういうのって、珍しく対等な関係で、珍しく会話が成り立っているかも…なんていう瞬間が、何度かあったものの、時すでに…(;´・ω・)
すべてが、「めでたしめでたし」で、終わるのは、やっぱりお話の中だけ。
現実は、それほどめでたくはない。
でも…。
それもよし、と思える自分は、やっぱり、ああいう親の存在あってこそ(^_-)
ま、それでも、最終的には、そういう生き方を選んだ自分が偉いんだって、あくまでワタクシは、そう思っているんだけれど…。
そのくらい図太くなければ、ここまで生き延びてはこられなかった…つまり、そういうことでござる(笑)
あ、以上はあくまでひとりごと。
本日は、若干「black mikelan」入ってま~す<(_ _)>