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ブラック  

近年、よく見聞きするのが「ブラック企業」「ブラックバイト」という言葉。

つい最近も、体調不良で仕事に出られなかった高校生アルバイトに、代わりを見つけてこなかったことへのペナルティとして、その時間分の賃金を給料から差し引いたコンビニ店のことが話題になっていた。
それが世間の話題になったとたん、そのお金を返す方向になったらしいけど。

その時間働けなかったのだから、それに対して賃金が払えないのは当然。
だけど…その時間の賃金分を徴収するって、これはまったくもって意味不明。
相手が高校生だから、そういう理不尽な『理屈』でごまかせるとでも思ったのかな?

そのコンビニの経営者は「愚か」というか「ブラック」というか…:(;゙゚''ω゚''):



前にここで書いたけど、私の昔のアルバイト先も、今思えば、物凄~い「ブラック」だった⇒「以前の記事」


最近の「ブラック」報道で思い出したことがいっぱいあるので、以前の記事では書かなかったことを少しだけ書いておこう。


ブラックな会社っていうのは、そこに勤めている人にもブラックなヤツが多い、という印象。
そこで働く人々は、自然にその会社の気質に染まる…のかも。

以前の記事で書いた「アルバイトのあなたになんか、この仕事は教えられません。 が、それがあなたの仕事なんだから、あなたの責任でやりとげてください」…と、とっても『おもろいこと(笑)』を言い放った女子社員もそう。
今、振り返っても、あの発言は、突っ込みどころ満載。
でも、もしこちらがあのときに「正論で返した」としても、相手はこちらのレベルにかすりもしないような「愚者(苦笑)」、否、やはり「ブラックなヤツ」だったから、不毛な議論で終わっただろう。


あの会社では、そういう『おもろいこと(^^;)』が日常茶飯事。

ある日、自分の勤務時間前に私服姿で、勤務場所からは少し離れた場所にある店舗建物内の、楽譜や音楽関係の雑貨小物類を販売しているスペースへ立ち寄った際のこと。

レジ前には小学生くらいの子供とお母さん。
どうやら、子供が友だちへのプレゼント用に雑貨をいくつか購入し、それを個々に袋に入れてもらうよう頼んだらしい。
レジ内には、女性正社員と女性アルバイトのふたり。
この違い、私が関係者だから知っていることで、お客さんにはわからない。
ふたりとも同じ制服姿。
名札に正社員・アルバイトなんていう表記はない。

お母さんがレジのふたりのどちらへともなく「すみません、子供が面倒なことを頼んでしまって…」と、言うのが聞こえた。

それを聞いたとたん、私、ダンボの耳(笑)

だって…。
レジ内にいる正社員は、とっても「ブラックなヤツ」だと知っていたので、さて、ヤツがどんなふうに応対するか興味津々。

案の定…。
ブラック社員は子供に向かって、アルバイトさんを指さしながら、びっくりするくらい優しい声で「このお姉ちゃんは、ただのアルバイトなんで、どんなにこき使ってもいいんだよ」と言った。

子供は…その意味がわかってない。
お母さんは…少し驚き戸惑ってる。
レジ内のアルバイトさんは…正社員の言葉で一瞬だけ顔がこわばったけれど、さすがの対応。
すぐに、子供に「これからもいっぱい買って、お姉ちゃんにいっぱい袋に入れさせてね」…と笑顔を見せた。


ブラック社員は、日頃、社内でのアルバイトの人達に接する当たり前の態度が、ついお客さんの前で出てしまったわけで、底の浅さが露呈。

低レベルな会社ということを、大切なお客様の前で自ら暴露してしまった一場面(苦笑)




私自身の仕事上でも、おもろいことはまだまだたくさんあった。

先の、楽譜売り場のアルバイトさんはとても有能な方だったが、私がいた音楽教室での、その当時のもうひとりのアルバイトは、世の中にこんな馬鹿な人がいるの?っていうくらい、信じられないほど何もできなかった。

あんな人を受付に置くくらいなら、子ザルでも飼って置いた方がマシです、と採用者に直談判したくらい酷かった(←笑い話じゃなく、ホントにそう思った。 お猿さんだったら、訓練したら出席印押し作業くらいならできる、とまでその担当者には言ってやった)



音楽教室の受付の業務内容はけっこう多い。
会社として、いちばんは楽器販売。
しかし、けっしてそれをあらわにしないのが、音楽教室受付として、いちばん大事な仕事。

その上での接客、そして教室運営に伴う事務作業が、目に見える仕事。

目に見えない仕事としては、生徒と講師間の調整役。
生徒も講師も人間。
人間関係って難しい。
お互い相性がいい、とは限らない場合が多いけど、相性が悪いからといって、そう頻繁に担当講師を替えていたら、教室運営が成り立たなくなる。
だから、講師や生徒に対する人間観察は必須。

ただ受付にぼーっと座って、出席印を押しているだけでは、教室運営はできない。



話が逸れた。

しょっちゅう入れ替わる若いアルバイトさんに、細かい人間観察までは期待はできなくても、受付自体が明るく開かれた雰囲気を保つことはとても大事なこと。

しかし、『何もできないオンナ(;´・ω・)』には、当然そんなことはできない。
彼女の接客能力は限りなくゼロだった。

かろうじてできたのが「こんにちは」という挨拶だけ。
生徒以外のお客さんへの「いらっしゃいませ」は、教えても言えなかった。
ひと月経っても、生徒かそうでないかの区別ができなかったらしい。

また、電話が鳴ったときに受話器を取り「○○○○○センターです」は名乗れるものの、それから後は言葉に詰まってしまい、会話にならない。
言葉に詰まると、無言で受話器をこちらへ差し出してくる。

こちらの用件で相手先に電話をかけなければならないとき、相手の電話番号をダイヤルして「○○○○○センターです」とまでは名乗ることはできた。

で、それから先に言わなければならない用件は…。

ワタクシが、用件をすべて話し言葉で紙に書いて渡しておけば、何とか棒読み状態でそれを言うところまでが彼女の限界。
相手がそれに対して何か質問でもしようものなら、その時点でフリーズ。


簡単な事務作業ならできるだろうと、電算処理前の書類とアウトプット書類を渡し、入力もれのチェックを頼んだら、その意味が理解できなかったようで、コンピューターが一瞬で出した合計数字を、電卓でいっしょうけんめいに計算していたこともあった。


レジ打ちだけは経験があったらしく、操作はすぐに覚えた。

しかし…(笑)
実際に彼女が正しい金額で打てる確率は半々。
目を光らせていたから、お金が足らないことは幸いにも一度もなかったけれど、古い年代物のレジなので一度間違えて打ったら、レジ上での訂正ができない。
毎日レジ締め後、手書きでの訂正が必要だった。



私自身が正社員で勤めていた会社で「始末書」と言う言葉は、ほとんど聞いたことがなかったし、少なくとも身近に「始末書」を出さなければならなかったという人はいなかった。

でも、このアルバイト先では、しょっちゅう「始末書」という言葉を聞いた。
些細なことでも「始末書」が必要な会社だったのか、それとも、それを社員やアルバイトへの脅し文句に使っていたのだろうか?

アルバイトよりも縛りが強い契約勤務の人が、結婚のため辞表を出すと、おめでとうの言葉はないまま、「会社があなたの教育に、いったいいくらお金をかけたかわかっているんですか? たった1年で辞めるのなら、その教育費用を返してもらいたいです」なんて、たっぷり嫌みを言うような会社…なので、おそらくは脅しなんだろう(~_~;)


私自身は事務作業でミスをすることがほぼなかった、と胸を張って言える人間。
こういう性格(^_^;)だけれど、実は、事務作業に関してだけは、相当慎重。
何重にもチェックすることを心がけていた。 
自分が原因でのミスは、正社員時代のうんと初期の頃に1回のみ。
アルバイト時代は、ゼロ(`・∀・´)

ま、これは、お金をいただく「仕事」だったから慎重だっただけ。
実生活ではミス多いけど(笑)

「始末書」という言葉が日常的に飛び交っていたそのアルバイト先でも、それまで一度も「mikelanさん、始末書を書いてください」と言われたことはなかった。

ところが…。

その『何もできないオンナ』の脳回路が、私生活で何かあったのか、とにかく異様なくらい狂ってしまった時期があった。
レジの打ち間違いが1週間以上連続し、しかも前日の間違いは金額がひとけた違う、という大きなものだったとき、経理主任から電話。
『何もできないオンナ』は当然、受話器を私に渡してきた(苦笑)

それまで、その経理主任は、ブラックな会社の中では、かなりマシな人だと思っていたんだけど…。


彼の第一声は、私の『何もできないオンナ』に対する指導がなっていない…だった。
続けて、音楽教室の責任者として、私に、この1週間以上にも及ぶレジ打ち間違いの始末書を書け…と、のたまった。



さて。
そう言われた私が、どう出たか?
ま、このブログを日常的に読んでくださっている方ならおわかりだとは思いまするが…(笑)

私、けっこう冷静に、しかし、先方がそれ以上発言するスキがないくらい、一気にしゃべってやりました(^_-)

「そのレジ間違いは私のミスではないことはご存じですよね?」
「私、いつからここの責任者になったんですか?」
「そういう辞令をもらった記憶はありませんけど?」
「アルバイトの契約書に、私の仕事内容が責任者であるとは一切書いてないですけど?」
「私は『何もできないオンナ』と同一賃金しかもらっていないし、そういう意味では私は『何もできないオンナ』に仕事を教えなければならない義務もないはずですが?」
「ましてや、私が『何もできないオンナ』を採用したわけでもありませんし、今までに採用担当者に対しては、彼女よりは猿の方がマシ、と何度か伝えたし、とにかくこのままでは仕事にならないので、何とかしてくれ、とずっと言い続けていますけど?」…(*´▽`*)


結局、経理主任からはそれ以上「始末書」の言葉は出なかった(笑)



しかし…。
その『何もできないオンナ』の方は、何もできないまま、その後も数ケ月間、居座り続けた。
あまりにも仕事を覚えないので「やる気がないのか? 長く勤める気がないのか?」と聞いたら、やる気はじゅうぶんあるし、辞める気もない、とのこと。

辞める気はない、とおっしゃるので、しかたなく根気よく仕事を教え続けたが、結局は子ザルのハンコ押し以上の仕事は覚えることがないまま、ある日突然今日で辞める、と言い出した(-_-;)

それからさらに数か月後に判明したのは、彼女はさかのぼること一年ほど前に、予約の取れない超・人気結婚式場での挙式が決まっていて、結婚準備で忙しくなる挙式の半年前くらいまでの小遣い稼ぎに、仕事がとっても楽そうな音楽教室のアルバイトを選んだ…ということ。


いちばんブラックだったのは、そいつかも!(ーー;)

Posted on 2017/02/02 Thu. 16:30 [edit]

category: 雑記(日常・雑感)

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