15日は、斉藤和義 弾き語りツアー2017 “雨に歌えば” 岡山公演


岡山でのライブは、余裕で日帰りできるから、ひとりで行く場合、泊まることはなかった。
唯一の例外が、2013年のSOPHIA岡山2daysのとき。
あのときも、最初は2日間とも日帰りのつもりでチケットを取った。
が、当時は病み上がり直後。
自分でも、若干の不安はあったが、相棒クンは、もっと心配だったらしい。
1日目は宿泊すること、という条件でライブ参加許可、いいえ、参戦(笑)許可がおりた。
(参戦…「ライブ参戦」という言葉についてのせっちゃんのMCが面白かったので、あとで書く)
今回2daysでもないのに、宿泊することになったのは、4月末のエレカシさん岡山公演後に会場を出た直後、後ろから人波に押された(というか、たぶん軽く接触された…)はずみで転び、翌日病院へ駆け込む事態になったから。
相棒クン曰く…「mikelanはもう若くはない…」と。
確かに、自分でもその自覚あり(;´∀`)
さて…。
遠征先が神戸や大阪辺りだと、ライブ前後の「お楽しみ」…の選択肢は、いろいろあって、時間つぶしに困るなんてことはない。
過去には、ライブ以外の方が楽しみ…みたいなことになったこともあり、あれ? 目的はライブじゃなかったかも?…なんて(;^ω^)
いずれにしろ、せっかく宿泊&交通費を使って遠くまで行くのだから、ライブだけじゃもったいないという「おばちゃん根性」だけは、いまだに健在。
ところが…。
現在の岡山県については、魅かれるものが少ない。
近いこともあって、名の知れた場所へはほとんど行ってる。
岡山駅近くに巨大なショッピングモールができて、人の流れが変わり、駅周辺が賑わっているが、最近は、ワタクシ自身があまりそういうものにそそられない。
瀬戸大橋が開通した頃、マリンライナーに飛び乗ってしょっちゅう岡山へウィンドウショッピングに行っていた頃の自分が懐かしい(^_^;)
倉敷には、美観地区の内外に、写真の被写体としてはいいものがたくさんあるとは思う。
でも、語弊を恐れずに言わせていただくと、それはあくまでも被写体として切り取った、いわば虚構の世界<(_ _)>
美観地区からやや外れた場所には、そそられる現実の風景がまだ残っているけれど、美観地区内は、某ネズミの国よりも、ある意味では質が悪いかも…とも思える(個人的見解…)。
こういうのは、倉敷に限らず、今や国内で多く見られる光景。
で、そういうものであっても、そこが居住地から遠く離れた場所であれば、一応の満足感を得る自分がいることも確かだけど…。
うどん国でけっこうコマーシャルが流れる倉敷駅前のアウトレットモールも、ワタクシ的にはリピーターになろうとは思わなかった場所。
つまりは…。
個人的には、家から簡単に行ける超・有名観光地に、わざわざ行く必要性を感じない、ということであり、倉敷そのものを否定しているわけではないです、念のため<(_ _)>
一方、岡山県内には、テツとして惹かれる駅舎や路線はけっこうある。
もちろん、ほとんどの路線は乗車済み。
が、もっとじっくり乗りたいし、途中下車もしてみたい。
今が18きっぷのシーズンではなく、今回の「お楽しみ」計画に入れられなかったことがとても残念。
18きっぷの安さを知ってしまうと、正規運賃(笑)を払うのが、バカらしく思えてしまう…(苦笑)
結局…。
1泊2日にしたことで、時間だけはたっぷりあるのに、ライブ以外の予定は立てられないまま、岡山入り。
宿はじゃらんのポイントを使って、3100円という格安料金。
チェックインは15時から。
早々と部屋へ荷物を入れた後、ライブまでの時間つぶしは、とうとう当日になっても、近くの巨大なショッピングセンターしか思いつかなかった(苦笑)
しかたなく、巨大な建物内を適当にブラつく。
このモール、雑貨類のお店はかなり充実していることに気がつく。
うどん国にもかなり大きいショッピングモールがいくつかあるけれど、雑貨を扱うお店の商品センスは、やはり都会が優れている。
ホントに「見ているだけ」だったが、けっこう楽しめた。
今まで、この巨大モールへ数回は来ているけれど、まったくのひとり行動は初めて。
ようやく建物内の位置関係を把握できた…かも。
やがて、気がつけば、そろそろライブの時間。
路面電車の電停は、会場の市民会館へ行くであろう人たちで大行列。
1台目の電車には並んでいた全員が乗り切れず、運転手さんがすぐ次が来ますから、次のに乗ってくださいと言っているのに、無理に乗ろうとする人が続出。
地方の電車は、確かに都会に比べると本数が少ない。
でも、路面電車は、待つというほどもなく、すぐ次が来るんだけれど…ね。
しかも、会場の岡山市民会館は歩いてもそれほど遠くはないんだけれど…ね。
おそらく、このライブは遠征組が多いらしく、みなさん必死。
その後、最寄り駅の城下電停へ着いてみれば、今度は、乗っているほぼ全員の降車に恐ろしく時間がかかり、次の電車が後ろで待機(苦笑)
後ろ乗り前降り、運賃後払い、しかも運賃は100円で、ICOCAも使えて、とっても簡単で便利な乗り物なのに、運賃支払いに手間取っている人が多い。
ワタクシ、どうやら、運悪くいちばん混雑する便に乗ってしまったらしい。
座れただけでも、ラッキーだったということか…(~_~;)
時間的にはちょうど開場する頃。
会館前もまだ長い行列だろうと思い、電停のすぐ前の書店や楽器店や洋服屋さんが入っている複合ビルで、トイレを拝借<(_ _)>
入場までに時間がかかるはずだし、会場内のトイレは、いつも必ず長い行列。
ところが会場前へ着くと、意外にもすんなり入場。
エレカシさんのときとは大違い。
先行で確保したチケットは、もちろん2階席、後ろから数えた方が早い。
せっちゃんは、今じゃ、ホント大人気のアーティスト!
以前から、岡山・高松での彼のライブは数年に一度の割合ではあったものの、その頃はすべてライブハウス公演。
当時は「ライブハウス=オールスタンディング」に抵抗があったし、それよりも、ライブへ行くという気力なんて今さらない、と思い込んでいた時期。
昔からファンではあったけれど、ライブに行くことはなかった。
その後、SOPHIAを知ったことで、まず、ライブの楽しさというものを体感し、やがて、ライブハウス公演にも抵抗がなくなった。
ところが、ちょうどそのあたりから、せっちゃんの方がとっても有名人になり、現在では、彼のライブはマニッシュボーイズ以外、大きいホール会場ばかり(苦笑)
ホール会場での公演でも、通常のツアーは、1曲目から総立ちではあるけれど。
でも、今回は「弾き語りツアー」
座ってライブを楽しめるはず。
とはいっても、まったく事前調査(笑)はしなかったので、どんなライブなのか知らないままライブ当日を迎えた。
「青春ブルース弾き語りライブ」の頃に、まずはCDで「音」だけ聴いて「この人の歌声、めっちゃ好き」ということで、少しずつ聴くようになったんだけれど、CDのジャケ写では顔ははっきりわからなかった。
声から、いわゆるイケメンとは真逆の顔<(_ _)>だろうと想像。
その後、DVDで想像通りのお顔を拝見することになった、と記憶している。
その「青春ブルース」の弾き語りライブ音源がとても好き、というか、ワタクシの中の「斉藤和義」は、弾き語りのイメージしかなかった。
それ以降のCDも、それなりには聴いてはきたけれど、やはり最初の「刷り込み」は大きい。
初めて行ったライブでは、バックバンドの音が、自分の中で作り上げてきたイメージとは違ったから、完全燃焼できなかった。
それでも、一度のライブでお別れ(笑)とならなかったのは、やはりせっちゃんの歌声がとても好きだから。
また、一見つかみどころのないキャラクターのようにも見えるけれど、実は○○ネタ大好きおじさん。
そして、何と言ってもRock!
さて…いよいよ開演。
Rockな人は、開演時間ぴったりの18時半にステージに登場。
それからアンコール前までは一切休憩なし。
17曲(たぶん)、ずっとひとりで弾き語り。
ギターとベースをいわゆる「DIY」でくっつけてひとつの楽器にしたもので演奏したり、ウクレレも使ったり…。
キーボードは今までのツアーでも弾いてはいたけれど、ホントはあまり得意じゃないそう。
「みんなの中には、初見でピアノがすらすら弾ける人がけっこういると思うんだけれど、そういう方は、とっとと会場から出て行ってください」という発言には思わず大笑いしてしまった。
「ステージに自分ひとりしかいないから、観客全員の視線が自分だけに集まっている気がする」とか言ってたけれど、それは当然や~(笑)
で、「あまりにみんながこっちを見てるから、敵か味方かわからなくなった」…なんて、またゆる~く長~くしゃべりながら、「え~これは長々としゃべることで休憩取ってます」だそう。
それから、「みんな、よくライブに参戦するっていう言い方をしているけれど、みんないったい何と闘っているの?」と。
これには、思い当たる人が多かったのか、けっこうあちこちから笑い声。
その反応を見ながら、せっちゃんは「まあこっちはそれなりには闘うこともあるんだけどね」と、これもゆる~くおっしゃる。
必死感はまったく見えない(というか見せない)のが、いかにもせっちゃんらしい。
ステージは、部屋の中で周りに10本くらいのギターとキーボードを置いてあるという設定で、窓の外の景色が楽曲に合わせて、時間や季節が変わるセット。
シンプルだけれど、照明が素敵。
とてもかっこよく演奏し終わったと思ったら、例の口調でゆる~く「いぇ~ぃ」(笑)
この口調は、バンド形式のライブのときと変わらない。
やがて、終盤にさしかかった頃、「傷口」だったか「カーラジオ」だったか、そのあたりから、とうとう場内総立ち!
アンコールは「ずっと好きだった」から続けて3曲演奏し、次の曲のためのギターを持ったところへ、会場内から「ウサギとカメ」「ウサギとカメ」…と連呼するかわいい声。
せっちゃんが「え、何?」と聞き返すと、場内あちこちから「ウサギとカメ」という、今度は大人の声。
スタッフさんも心得たもので、別のギターを持ってくる。
場内、大拍手。
せっちゃんは、ギターの音を出し「え、これスタンダード?」
袖からスタッフさん「半音下げです」…と。
…ということで、急きょ「ウサギとカメ」演奏。
演奏後、せっちゃんは「これで、あの子は大きくなったらきっと……」と、いつもの○○話(;´∀`)
その後、最後にもう1曲…だったのかな。
他にも「やさしくなりたい」「歩いて帰ろう」「メトロに乗って」「映画監督」「歌うたいのバラッド」「遺伝」等々、聴きたかった楽曲を、ワタクシ好みのアレンジで、たくさん聴くことができて、非常に満足。
ただ、「ウサギとカメ」もいいけれど、もし、自分がああいうかわいい声が出せたなら、「アメリカ」を歌って~と、叫んでみたかったような…(苦笑)