撮影日 2019.3.16~19
18日は、前日の荒天はいったい何?というくらいの上天気。
朝食は近くのサンマルクで食べたんだけれど、こういうタイプのお店をほとんど知らない相棒。
ヤツは、カフェなんぞへ入る人の気持ちがわからん、と常々言っている。
お店のシステム自体をよく知らないから、パンを2個も取ったあとで、サンドイッチも食べたいということになり、結局ふたりとも、少々食べ過ぎ。
でも、これがその後役立つ。
この日は少しばかり、山を歩くことになるであろうという予定だった。
ありがたいことに上天気だったので、予定通りの行動開始。
旅行計画は、完全に相棒まかせだったので、こんなところへ行く?と聞かれると「うん」とだけ答えていた私。
出発数日前になって、相棒クンから聞いていた、五百羅漢と高取城跡を自分自身で検索してみると…。
なるほど五百羅漢は、たぶん車でかなり近くまで行けそう。
車さえ置くことができたなら、歩く距離はあまりない様子。
一方、高取城跡は駐車場がないから、下の町から1時間半くらい歩く…って、とんでもないじゃん。
それを相棒クンに言うと、いやいや五百羅漢まで行ったら、その場所からは、徒歩15分で行けるとブログに書いている人がいる…と。
高取城跡も五百羅漢も、あまり情報が多くはなかった。
が、確かに五百羅漢から徒歩15分という記載もあるにはあった。
それを信じた私たちは…「おバカ」、いいえ「おおバカ」でした(´-∀-`;)
壷阪寺というお寺の奥の院という五百羅漢。
いつ頃のものかは不明で、おそらくは近くにある高取城の築城の際に掘られたものであろうということらしい。
昔から「仏さまの力」をお借りするということはあったのだろう。
信心深いわけじゃない私は、壷阪寺には興味を抱かなかったが、この五百羅漢は自分の目で見てみたかった。
ネット情報の通り、車が数台置ける場所があり、そこからは徒歩すぐの場所に、岩に刻まれた無数の仏さま。
野ざらしなので、もう形がわからなくなっているような仏さまもいる。



さて、私はここでじゅうぶん満足なんだけれど、高取城跡が見たい相棒クン。
そりゃ、私だって徒歩15分で行けるなら、行ってみたい高取城跡。
…ということで、五百羅漢さんに別れを告げ出発。
実は、この場所から高取城へはルートがふたつ?
別々の方向を示す案内板があった。
下から登ってきたトレッキング姿のおじさんに聞くと、どっちでも行けるみたい、とのこと。
私たちは、少しでも近そうかな?と思えるルートを選んだのだけど。
それは、こんな道。
でも、おそらく別ルートへ行ってもそれほど変わらなかったかも?
ただ、別ルートの方は、遊歩道となっていた。
少しは歩きやすかったかも?

ここまで、それほど楽ではなかったものの、ここまでがもう800mも進んできていて、あと高取城まで1000mだったら、そう大変ではないじゃん…って思ったのは大間違い。

まだまだ続くこんな道。
これはまだましな方。
余裕があるから写真撮影ができただけで、本当に大変な場所は、進むだけで精一杯。
それでも、私は登りには強いので、後ろから来ているはずの相棒クンの姿が何度も見えなくなり、数回生存確認のため電話したほど。

上から元気そうな若者が何人か降りてきたり、下からもめっちゃ元気そうなおばさんと息子さん?という感じの方だとか、ひとりで登ってきたおじさんだとか…。
それらのみなさんは、完全にトレッキング姿。
相棒クンみたいな街着のコート姿は、本丸近くの場所で見かけた若い女性ひとりだけ。
私は、汗だくになるのがわかっていたので、長Tシャツと首マフラーのみ。
あ、テアトロン用の杖はもちろん持参!
念のための薄手のウィンドブレーカーはリュックの中。

途中、一ヶ所だけ道が分かれていて、案内板もなかったので、降りてきた人に聞いた。
聞いて大正解。
そこまで行って、そのまま道なりに行くと、なんと元の場所へ戻ってしまうんだとか(´-∀-`;)
石段が崩れていた。

この祠のような?神社のような?場所まで来て、その先にある道を進むと…。
なんと、元の場所へ戻ってしまうらしい。

さっき登ってきた長い石段をそのまま下まで降りてしまうと、高取城址入口へ行けると教えてもらった。
で、降りてきたら…。
車では来ることができない場所って聞いたのに…。
車がいる…(; ・`д・´)

確かに、ここは駐車場がない。
この場所をよく知っている人が車でやってきて、道路端が空いていたから停めた?
写ってはいないが、工事関係の車が数台停まっていたから、タイミングによっては、この車は邪魔になる可能性もあったはず。
さて…。
私たちふたりは、五百羅漢からここまで約1時間半かかりましたけれど、それが何か?
この場所、まだ高取城の石垣は見えませんけど、それが何か?

ここから、本丸まで、さらに30分ほどかかった!
また登り道だったし(天守があった場所へ行くから当然…)写真も撮りながらだったから、これはしかたがないと思う。
それまでの五百羅漢からのトレッキングコース?よりは、この高取城址入口から本丸跡までの道路状態は、やや良好。
結局、五百羅漢から、高取城本丸までは、たっぷり2時間くらいかかったんだけれど、それって私たちの歩みがのろまなカメだったから?(途中、祠みたいなのがある場所へ、知らずに寄り道してしまったから、そこを往復しなければ、1時間半くらいかな?)
いえいえ、いくら健脚でも15分はありえない。
どんなに早い人でも、30分~40分はかかるだろう。
私たちの、その2時間は、あまりにも遅すぎだとしても、若い普通の人(山歩きのような運動はしない人)で、おそらく1時間くらいはたっぷりかかると思う。
高取城入口から本丸へは、こんな道。

この周辺、かなり広い範囲がハイキングコースになっているらしい。
きついはず?

高取城は、こういうお城だったみたい。

ここまで登ってきた方々は、天守が残っていれば…なんて言っている人、明治政府の廃状令がダメだったんだ…なんて言っている人、いや、残しても維持ができなかっただろう…なんて言っている人、様々。




本丸へ、すぐには行けないようになっているのがよくわかる。


本丸跡ではお弁当を食べた後、休憩や昼寝をしている人がたくさん。
私たちは、徒歩15分と思っていた(実際には15分は絶対ムリだろうけれど、1時間くらいでは行けるのでは?と思っていた…苦笑)ので、もちろんお弁当など持っていない。
朝、たくさん食べていたから、大丈夫だったけれど、そうじゃなかったらエネルギー切れを起こしたかも(-_-;)

帰り道を、スマホのグーグルマップで確認(私には、あの獣道みたいなのを下るのはムリ…下りは非常に苦手)
五百羅漢までの案内が出た。
それは、どうやら、目撃した本丸への入口付近に停まっていた車が通ってきたであろうと思われる車道。
方角から考えても、大きく間違ってはいないはず。
というか、この道しかないと判断。
どこまで行けるかはわからないけれど、とにかくこの道を降りてみようという決断をして、歩くこと30分。
五百羅漢の駐車スペースに置いたうちの車が見えたときは、感激(*^▽^*)
羅漢さんを拝んだ後、あんな酷い道を行かずに、一度車まで戻り、この車道を登れば15分?
我々は、とくに私が降りる方に弱いので下りに30分かかったけれど、めっちゃ健脚人だったら、車道を登れば、本丸入口まで、登り15分も可能かも。
で、入口から本丸まで15分はかかるだろうから、五百羅漢から30分で高取城本丸跡ということになる…かも。
ただ、こういう道を登っても面白味はなさそう…(;^ω^)

ネット情報では、車では行けないとあり、それはつまり車道がないということだと思いこんでいたのだけれど、実際には車が通れる状態の舗装道路はあった。
登った場所に駐車場はないし、大雨でも降ったら、崩れてきそうな箇所がいくつもあったから、もちろん、今後も絶対に車では行かないけど(歩いても、もう行かなくていい…苦笑)
知らないというのは、ある意味幸せ?
知らなかったからこそ、行くことができた高取城跡…(^_-)-☆
忘れられない強烈な思い出が、またひとつ…(笑)