「お年玉」で思い出した。
中学校に入学するとき、学校で使う国語辞典と漢和辞典をお年玉で買った。
自分の意思で買ったのではなく、母親にうまく言いくるめられたというか、お年玉を使うように仕向けられたのだ、と思っている。
2冊で1000円だったと思い込んでいたが、今も手元に置いている国語辞典を見ると450円と記されていた。

おそらく、両方で900円だったんだろう。
ワタクシの頭の中では、貯めているお年玉で買うように言われたときから、これってうまく言いくるめられてるよなぁ~という思いはあったので、100円上乗せして、母親に1000円だまし取られた~みたいな記憶(笑)になった、ということらしい。
小学生の頃、友達が親からお年玉を2000円も貰ったと言ってるときは、うちの親がくれるのは1000円にもならない額。
それは中学・高校に進んでも変わることはなく、お年玉はいつも世間の相場の半分以下だった。
しかも、小学生の頃は、私のお金のはずなのに、自由には使わせて貰えなかった。
小学5年生の時、度が合わなくなって買い替えしたばかりの眼鏡のレンズをうっかり踏んで割ってしまい、母親が大激怒。
買い直す代金を、貯めているお年玉から払うように言われたことがある。
この時は、幸いにも補償期間中とかでお金は要らなかったと、仕事帰りに眼鏡店へ寄ってくれた父親が言ってたけれど、今思えばそれは、母には内緒で父が払ってくれたような気もする。
お年玉は親戚からも貰っていたから、ほとんど使わずに貯めている中から辞書を買うように言われたとき、おそらく3000円くらいのお金は持っていたはず。
「中学生になるということは、電車も大人料金になるんだから、もう大人ということ。 学校の授業で使うと言っても、辞書は一生使うものなんだから、もう大人だったら、そういうものは自分で買わなくちゃ…ね」なんて、母親に上手に言いくるめられて買った(買わされた)辞書。
同時に買った漢和辞典もどこかにはあるはずだけれど、この金田一京介氏編集の国語辞典の方は小ぶりで使いやすいから、いつも見える場所に置いてある。
きっと、今後も一生使うんだろうな…('◇')ゞ
しかし、これはもっぱら漢字がわからない時に使用。
真剣に意味を調べるときは、もっと新しいタイプの国語辞典を使ってる。
これには、今どきの言葉なんて載ってないし、言葉数も少ないし…。
今どきは、漢字がわからないだけならば、辞書を使うよりも、携帯で文字変換する方が早い場合もある(^^ゞ
あの時代に戻れるなら、辞書も一生モノではないんだよ…って、あのときの、非常にもったいぶった様子の母親に言ってみたい…ような(笑)
たぶん、中学校入学に必要なお金が、母親の予算金額をオーバーしてしまい、子供のお年玉を使ってやろう~ということだったんだろうけれど。
お金がなかったというわけではなく、自分が計画した予算をオーバーしてしまう、ってことを、何より嫌う人だった。
子どもが眼鏡レンズを踏んで割るなんて、彼女の計画にはまったく入ってないこと…(苦笑)
コメントの投稿